第4話「人類を賭した殺人」

皆の衆、事件だ。

管轄の江坂です。

なんだ、これは、ありえない、

どうしたんだ、みんな。

どうやら、世界が密室になってます。

まさか、防腐シャッターが閉まってるだと、

おいおい、誰だ卵をレンジに入れたのは、これでは、

ケトリキシンで世界が終わる、いいや間違えなく、世界が滅ぶ。


おいおい、どうなってるんだ、

こちらスタジオです、緊急ニュース、外電外電!!!


まさか世界が終わるのか、

ありえない、この山荘はまさか、

気づいたか、みんな、


あいつはほんとに、世界をレンジにするつもりだ。

それでは死んでしまいます。

誰もが過熱されて

CYC

量子圧縮で、心臓の動機が心不全にまで落ち込みます。

はやくレンジを止めろ、止めるんだ。


無理です、

どうやら防腐シャッターが作動していて。


なんだと、まさか山荘って、

ああ、あの山荘は、

プルトニウム、採掘鉱山、だ。


まさか、そこに卵を持ち込んだのか。


ああ、あいつは、ケロシンからニッケルを貯蔵した。

厳守格納秘密庫に乗り込んだ、テロリストだ。


おい江坂、ここからお前の出番だ、世界を救え

なくば、辞職しろ。


やってやります、言ってきます。大尉。


あー達者でな。


さて御覧じよ、この宵の館は、世界の起爆庫だった。

それを主犯は知らない。

論点を変えてほしい、これは一個人間の、地上のもつれではない。

言うならば、無自覚な悪の周到でねんみつな性である。


そうこの主犯、人殺しをするつもりが、自身さえ手にかける。

人類の筋縦、そう、神の名でその名を仕損じる、

最悪な、回収屋だったのだ。


おっと、失敬、これにてご歓談。

世界には後ろで手を引くものがいる

これを神と呼ぶ、しかして、人類ありきの神であることもお忘れなく。


つまりは、神は言っている、我もまた、この山荘から昇格したいと、

いささかご鞭撻が過ぎるようだが、

ご歓談願おう、


皆の衆、ここは四季折々の私言伝言が伝わる


アクセラパラレルワールド

脳が追いつくか、は

私の名の名の下でもあるが、


しかして、神は神で、

レイアウトされた

世界に興味はない、

当事者であることが、大切だと、

促すあまり、宿命を運命決めた、


これが神であり

この山荘事件は、ただの事件ではない、

言うならば、アメコメ風な、ヒーローが出てくる殺人事件だ。


おかしな話だろ、こんなんでは誰も筋縦を書けない。


私自身、うぬぼれてるわけではないが、

しかしてそのすべてにこの顛末に、己が才を見ている。


つまり解く解かれるではない、

読み切れることさえ、至難の壁となる。


もう一度言おう、

この作品はルートマイザーされている、


悪意による、権化、

神による、レイアウト、

そして、死による、煽り言葉、


このすべてに身を挺して挑むのも、

江坂、私の仕事だ。


誰が要ればいいか、

誰が世界を救うか、


起爆庫という瀬戸際で

誰が己が威信をかけて、命をとすか


これは熾烈な戦いである


しかしてそれも、愛の雄弁さ、

故に行こうか、


プルトニウム採掘現場、

もとい、アルセウスの書庫から借りた、


この事件極まりない、最悪の

グレートショーを、


今宵また、意味新たに、欲しよう。


さて烏合の衆、

いや失敬、世界の傀儡よ、

今宵、罪は投げられた。


その異才に甘美に震えよ、


ここはもう世界という山荘、

密室であり、世界にライブされ、解かれる。


全人類参加型の最後の殺人ショーだ。


どうだ、楽しいだろ、これもまた定時帰宅のあなたには

眼も飛び出る、老後のアフターライフだろう

このエンターテインメント、ただならぬ予感がする。


故に行こう、最愛と最悪の、対人類と、無自覚な主犯の出来すぎない、

オンパレードを今宵、御覧いれよう。


さて、夏真っ盛り、まだ、雪が降っている。


なんて言葉で、次週を待て、


さて、12日目、はじまりだ。

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