第2話
その夜、颯は自分の部屋のベッドに横になり、なかなか寝つけずにいた。
颯の部屋は家の二階にある。妹の
宿題を済ませ、お風呂に入ってごはんを食べて、リビングでゲームをしていたら夜九時くらいには追い出される。早く寝なさいって、風花に言うのはわかるけれど、ぼくはもう少しくらい起きていてもいいじゃんか、と颯は思っている。そう不満がありながらも、ベッドに横になると五分とたたず眠ってしまうのが毎日だった。
しかし、今日は眠気の渦はなかなかおそってこなかった。昼間のことを考えていたからだ。
志乃が差し出すミニドーナツを真っ先に受け取り、美味しそうに食べていた女の子。目を輝かせて大事そうに食べていた様子はありありと思い出せるのに、不思議なことに、どんな顔なのかは全く思い出せない。
暖かそうな赤色のセーターを着た女の子が、ブランコの木の下で呼んでいる。遠くから手を振る彼女を思い浮かべながら、颯は眠りの世界へ吸い込まれていった。
土曜日は、学校へ行く日と同じ時間に目が覚めた。いつもは眠い目をこすりながら身支度をするが、今日は目も頭もシャッキリだ。動きやすいズボンとトレーナーを手早く着た。
階下におりると、お母さんがトーストと目玉焼きを焼いてくれていた。気持ちがはやり、食べる時間ももどかしく感じる。牛乳で流し込むと、お母さんに落ち着いて食べて、とたしなめられしまった。
「今日は風花と図書館に行くけれど、颯も行く?」
「ぼく今日は友広たちと佐乃帰神社で遊ぶから」
お母さんはあら、と目を細めた。
「なつかしいわねえ、私もこの時期はお友達と大きい楓の下で落ち葉を集めて遊んだものよ。きれいな葉を繋げて冠にしたりね。その神社でしか会えないお友達もいて、顔は思い出せないのだけれど、楓ちゃんと呼んでいたわ」
遠くを見るような目をして、コーヒーを一口飲んだ。マグカップを片手で持って、中身をくるくると混ぜ始める。
(お母さんの話が終わらなくなる合図だ!)
長話の気配を感じ取った颯は、慌てて両手を合わせた。
「ごちそうさま!」
その勢いのまま、財布をズボンのポケットに突っ込んで、いすにかけていたジャンパーをつかんで家を飛び出した。
佐乃帰神社へ上る石段の下で、赤いダウンのベストを羽織った友広に会った。ズボンは膝より少し丈が長いハーフパンツだ。
「おはよう」
「おはよう、友広にしては早いね」
「なんだよー、こんな大事な約束に遅れるかよ」
友広も友達探しを大事なことだと思ってくれていることに嬉しくなった。
「じゃあ行こう!」
「うおっ、颯には珍しい大声」
どんぐりがちらばった、石の階段を上っていく。
石段を上った正面にある本堂を横目に、めざすはブランコの木。広場は本堂の右手だ。
赤やオレンジの葉をあふれんばかりに身にまとった木々の間を抜けると、一本だけ裸の木が現れた。秋に置いてきぼりにされてしまったブランコの木。なにか、黄色いものが木のまわりでヒラヒラしているように見える。
「あれ?」
「木のところに何かある?」
二人はおそるおそる近づいた。
「これ……立入禁止のテープだぜ」
友広がテープをつまんで揺らした。
「入っちゃだめってことなんでしょ。でもなんでだろう」
二人が顔を見合わせていると、背後からサクサクと落ち葉を踏む足音が聞こえた。
振り返ると、志乃がけげんな表情で立っていた。薄紫色のパーカーに、ショートパンツとレギンス。小さなポシェットを提げている。
「そのテープ、何?」
「ぼくたちも今来たとこで、わかんないんだよ」
わからないままつっ立っていてもしようがない。
「神社脇の社務所に行って、神主さんに聞いてみようか」
社務所は古びた日本家屋で、黒い瓦に黒い木の壁の建物だ。本殿に向かって左手側、敷地の端にこぢんまりと建っている。建物の裏側は神主さんの住む家でもある。参道の方へ向いた窓辺には古びたお札やおみくじのサンプルが並べてあった。しかし颯は、ここの窓を開けてお札などを売っているのを、お正月にしか見たことがなかった。
玄関は裏手だ。薄暗い社務所の奥に回ると、落ち葉がつゆにぬれ、湿ったにおいがした。石造りの柵が等間隔に並んでいる。柵の向こうは斜面だ。斜面に生えた木の間から、丘の下に広がる黄金色の田んぼが見えた。
颯たちは、玄関脇の南天の鉢植えなどをよけながら、窓から中をのぞいてみた。窓から見える部屋には職員室の先生のものみたいな机が二つ、向かい合わせに置かれていた。小さくラジオの音が聞こえる部屋で、深緑色のセーターを着た神主さんがこちらに背を向けて座っている。町の広報誌を読んでいるようだ。
「こんにちは」
颯が声をかけると、神主さんはキョロキョロとまわりを見回したあと、窓から顔を出した三人に気がついた。
「やあ、こんにちは。三人とも、久しぶりだねえ」
「こんにちは!」
神社の広場で遊ぶようになった低学年の頃から、毎日境内の掃除をする神主さんとは顔なじみなのだ。目じりのしわを深くして、笑いかけてくれる。おじいちゃんのゴルフ友達でもあるこの神主さんのことが、颯は好きだった。
社務所の中に通してもらい、部屋のすみのソファーに三人並んで腰かける。神主さんは回転椅子を持ってきて座った。
「颯くんは背が伸びたね、志乃ちゃんも大人っぽくなって。友広くんは少し声が低くなったんじゃないか?」
嬉しそうな顔をする神主さんを前に、なんだかむずがゆくなる。早くブランコの木のことを聞きたいが、神主さんといざ対面すると、緊張で言葉が出なくなってしまった。
(神主さんとは知り合いなのに)
怖くないとわかってるのに、うまくしゃべれない。颯が情けなく思っていると、横から助け船が出された。友広だ。
「神主さん、ブランコの木って、なんでテープで囲まれてるんですか?」
神主さんの顔がとたんに曇った。
「あの木だけ、葉がついていないでしょう。枯れてしまったみたいでね。枯れた木をそのままにしておくと危ないから、切ることになったんだよ」
「そ、それ、いつのことなんですか?」
驚きが引き金となって、勢いよく声が出た。神主さんは目を丸くした颯を見つめ、少し下がった眉をさらに下げて、小さい声で言った。
「今日だよ」
あまりのショックに、颯は口を開けたまま固まった。ブランコの木が切られる?左側の友からの招待状を受け取って、やっと思い出せそうなのに。一緒にもみじを見たいのに。
「今日は、まだ始まったばかりだよ」
志乃の冷静な声がいやに大きく聞こえた。淡々と表情を変えず、でも力強い声だった。
「颯、友広、落ち込んでる場合じゃないよ。まだ木が切られたわけじゃない。探して、思い出さなきゃ」
颯は顔を上げた。息を吸い込んで呼吸を整える。神主さんをまっすぐ見て、膝の上で拳を握りしめた。
「何時にブランコの木が切られるのか、教えてください」
神主さんは立ち上がって机の上の紙を手に取り、老眼鏡をかけた。
「今日の二時に、業者さんが来ることになっているよ」
颯は社務所の壁にかかっている、丸い時計を見上げた。黒い長針がぱたと動いた。十時三十二分。二時までは、あと三時間と三十分ほどだ。
「わかりました!神主さん、ありがとう!」
ソファーから立ち上がり、玄関に向かおうとすると、神主さんに呼び止められた。
「君たち、四人目の友達を探しているのかい?」
あんなに急いでいた心が、一瞬止まった。今日はもう何度びっくりしたことだろう。いつもの二倍くらい、心臓が働いているようだった。神主さんに背を向けた姿勢のまま、首だけで振り返る。
「神主さん、左側の友を知っているんですか?」
志乃にトレーナーの裾を引っ張られ、ソファーに座り直す。もうスニーカーを履こうとしていた友広も戻ってきて、颯のとなりに腰かけた。
「左側の友……というのはわからないけれどね、この神社で遊んでいると、いつの間にか友達が一人増えているというのが、昔からよくある佐乃帰神社の不思議なんだよ」
「で、でも、ぼくのお母さんもここで遊んでたって言ってたけど、そんなことなんかなんにも……」
「大人になるとね、忘れてしまうんだよ。とても仲良くしていた人でさえね。とびきり仲良しだったなら、顔だけ、とか、声だけ、とか、名前だけなら覚えていられるのかもしれないけれど」
友広が神主さんに、「左側の友」と名乗る人物から招待状が届いたことを話し始めた。でも、颯の耳には話の内容が入ってこなかった。
颯は、今朝お母さんが話していたことを思い出していた。お母さんは、この神社でしか会えない友達がいたと言っていた。お母さんにとって、もう一人の友達が彼女だったのではないか。
難しい顔で考える颯に、神主さんが声をかけた。
「君たちは、もう大人への入り口に立っているんだね。その友達は、君たちが自分を忘れてしまう前に、思い出を作りたかったんじゃないかな」
信じられなかった。一緒に遊んだ友達を忘れてしまっているなんて。でも現に、颯も友広も志乃も思い出せないのだ。何度も呼んだはずの名前を。顔を。声を。
ふと気づいて、神主さんに質問してみた。
「大人になったら忘れてしまう友達がいることを、なぜ神主さんは知っているんですか?大人なのに、忘れなかったの?」
神主さんは、にっこりほほえんだ。
「私にも、この神社でしか会えない友達がいてね。大好きだったんだ。だから、覚えているんだよ。そうそう、なんてったって私はここの神社で生まれ育ったから」
神社に生まれてない颯は肩を落とした。お父さんは銀行員だし、お母さんは保育園の先生だ。落ち込む颯に、神主さんは慌てて付け加えた。
「この町には、覚えている人もいくらかいるみたいだよ」
たしかに、颯のお母さんは名前を覚えているみたいだった。そのことは颯を勇気づけた。
「神主さん、その子のことで覚えていること、教えてよ」
友広がせっつく。
「そうだなぁ、私も、顔は忘れてしまってね。でも、秋の日にはいつも、赤色のセーターを着ていたよ。胸に白いワッペンが付いているものだった。お気に入りだったのかもね」
そのセーターには颯も覚えがあった。
「名前はなんと呼んでいたのですか?」
志乃が聞くと、神主さんは少し恥ずかしそうに答えた。
「トウコちゃんと言ったよ。ええと漢字はね……」
机のひきだしからメモ用紙を取り出し、ボールペンでさらさらと文字を書いた。
橙子
「だいだい」
志乃が呟いた。神主さんが目を丸くする。
「よく読めたね。私なんか、トウコちゃん本人に地面に字を書いてもらって初めて知った字なのに」
「塾の、理科で習ったので……」
たぶん、中学の範囲だ。中学受験の模擬テストで百点を取っても表情を変えない志乃が嬉しそうに少し笑うのを見て、颯も嬉しくなった。
「そう、だいだい色の子、と書いてトウコちゃんなんだ」
もう待ちきれない、というように友広が立ち上がった。
「やったじゃん、颯。ブランコの木の下でトウコちゃんって呼べば、会えるんじゃないか?」
そう言い置いて、スニーカーを履くのもじれったいと言わんばかりに駆け出していってしまった。
出遅れてはかなわない。お母さんのもう一人の友達の名前は「トウコちゃん」ではなかったような気がしたが、友広を追って社務所を飛び出した。
「トウコちゃーん!」
「左側の友の、トウコちゃーん!」
颯と友広は、葉のないブランコの木の下で、大声で名前を呼んだ。呼びかけたあと、耳をすますが、周りの木がサワサワと葉を鳴らす音しか聞こえない。もっと大きな声で呼ぼうと息を吸い込んだとき、後からやってきた志乃に肩をたたかれた。志乃の後ろには神主さんもいる。
「待って。それじゃ、意味がないみたい」
「どうして。神社でしか会えないもう一人の友達だよ。トウコちゃんじゃないのかよ」
友広が食ってかかる。
「いや、そうじゃない。彼女は、友達に呼んでもらっていた名前に応えるんだよ。私や、私の仲間はトウコちゃんと呼んでいたが、君たちには君たちの呼び名があったんじゃないかい?」
「そうだ、ぼくのお母さんは、楓ちゃんって呼んでた……」
「なんだ、じゃあやっぱり名前を思い出さなくちゃいけねえんだな。でも、橙子ちゃんに楓ちゃんかあ。もみじ神社にぴったりの名前だな」
「それはそうさ。彼女の呼び名は、一緒に遊んでいた私たちがこの神社の景色から連想してつけたんだからなあ。たしか、二つ年上のみっちゃんがつけたんだったか。楓ちゃんという名前も、颯くんのお母さんたちがつけたんだと思うよ」
「じゃあ……左側の友の名前も、わたしたちがつけたんだね。……忘れてしまっているけれど」
また、ふりだしに戻ってしまった。しかも危機的状況だ。左側の友の名前を思い出さなくてはならず、三時間後にはブランコの木が切られてしまう。手がかりは、神主さんたちがつけた「橙子とうこ」という名前と、颯のお母さんたちがつけた「楓かえで」という名前のみ。颯たちが数年前に、もみじから連想して名前を考えたのかどうかもわからないのだ。
「もう一度、ここで遊んだときのことを思い出してみようよ」
ブランコの木を見上げながら、志乃が言った。
「何して遊んだっけ?まずブランコだろ、この木に鬼が立って、だるまさんがころんだもしたな、枯葉を山にして中に埋まろうとしたこともあったっけ」
「友広、よく覚えてるね」
颯は友達の記憶力の良さに感心した。
「感心してる場合かよ、颯も早く思い出せって」
この場所であった出来事を思い出そうと、木の回りをゆっくりと歩く。黄色いテープのぎりぎり外側を。
「四年生のときの図工の課題で、自分のお気に入りの場所の絵を描きましょう、っていうのがあったよね。ぼく、ブランコの木を描いたんだったな」
「それ、覚えてる。すっごくきれいで、参観日のときにお母さんに、この絵颯が描いたんだよって自慢したもの」
褒められるのが得意でない颯は木の裏側に回り込み、二人に顔を見られないようにして言った。颯のほおはきっともう赤くなっているはずだ。
「この角度から描いたんだ。もうちょっと下がったとこだったかな」
木を見上げながら後ろ向きに歩いていると、がつんという衝撃とともに足が宙に浮き、お尻からすっころんだ。何かにつまずいたのだ。
「いったー!」
落ち葉をはねあげながら派手に倒れた颯を見て、友広が大笑いしながら助け起こしにきた。志乃も気遣わしげに近寄ってくる。
「あの時と一緒じゃん!」
「大丈夫?なににつまずいたの?」
先ほどまで立っていたあたりを見ると、朽ちかけた木の板が、落ち葉に埋もれるように落ちていた。
「これ……もしかして、ブランコの踏み板?」
しりもちをついたままの体勢で手をのばす。落ち葉を払うと、長方形の板が現れた。板の左右には穴が開いていて、ロープを通していた名残だとわかった。
「ロープがちぎれたあと、こんなところに落ちたんだな」
「この板に二人で座ってたはずなのに、ずいぶん小さく見えるね。わたしたちが大きくなったってことなんだろうけど」
ただの木の板だが、思い出のつまった板だ。
「これは捨てられないように、木から離しておこう」
手元に引き寄せ、なんとなく裏返した板の裏に、オレンジ色のばんそうこうが貼ってあった。
その瞬間、颯の頭に映像が流れ込んできた。赤いセーターに、白いスカートをはいた女の子が、心配そうに颯をのぞきこんでいる。颯は今の状況と同じく、地面にしりもちをついているようで、視線が低い。女の子がしゃがむ。颯の右手を取ると、すりむいているのがわかった。ポケットから花柄のばんそうこうを取り出し、安心させるようにほほえむ。
「水道で洗ったら、これ貼ってあげるからね」
我に帰ると、ぽかんとした表情の友広と、口をぎゅっと引き結んだ志乃が地面に膝をついていた。二人の目線はブランコの板に注がれている。
「ばんそうこう……。わたしでも、友広でもなかったんだね」
その一言で、志乃も同じ風景の映像を見たのだとさとった。三人に、同じ女の子の姿が共有された。
「おれ、颯があんまり必死だから、颯のために見つけなきゃいけないって思ってた。でも、今は、おれも会いたい。会わなきゃいけないって感じるよ」
颯はブランコの木を見上げ、もう一度決意を固める。
「会わなきゃ。この木が切られる前に。一緒に遊んだはずの場所を、もう一度まわっていこう。また映像が見られるかもしれない」
まずは昨日と同じように、本堂へ行くことにした。幼いころからお参りしている、豊かな実りを司る神様。きっと、左側の友と名乗る彼女とも一緒に来たことがあるはずだった。
おさいせん箱の前に立ち、今日はきちんと小銭を投げる。五円玉だ。がらがらと鈴を鳴らし、手をたたいて下を向く。昨日、お父さんに作法を確認しておこうと思ったのは忘れていた。昨日よりもっと一生懸命に、心の中で唱えた。
(あの子にもう一度会えますように。ぼくが、ちゃんと、思い出せますように。いや、必ず思い出します)
「ちょっと思い出した」
颯より手短にお参りを済ませた友広が、鈴から下がった太い綱を掴んだ。
「たしかあの子、この鈴は左右に揺らすより、上下に綱を動かしたほうがよく鳴るって言ってた」
掴んだ綱を軽く持ち上げ、引っ張りすぎない程度に振り下ろす。さっきはがらがら、と鳴った鈴が、がらん、ごろんとよく響いた。
「音を聞いたらわたしも思い出した。あの子ったら、力いっぱい鳴らすためにがにまたになって綱掴んでさ」
志乃がくすくす笑っている。頭の中に、顔をセーターと同じくらい真っ赤にして綱を振る女の子が浮かんだ。顔が真っ赤なことはわかるのに、どんな顔をしているのか思い出せないことが不思議だった。
お社の前の数段を下り、狛犬を見やる。昨日と変わらず、りりしい顔で南を見据えている。秋野町を見渡す格好だ。
颯はなんとなく、狛犬と同じ方角を見てみた。昨日は気がつかなかったが、かなり良い眺めだ。紅葉に染まりつつある街の木々の中に、よく目立つ青いトタン屋根。
「みんなで遊んだところといえば、ベルもじゃない?」
「ほんとだ、志乃のドーナツ、四人で分けたんだもんな」
「あの子、神社でしか会えないんじゃなかったっけ?」
「でもぼく、なんだか覚えがあるような」
「行ってみよう」
石段をかけおりる途中で、十二時のサイレンが鳴った。タイムリミットまで、あと二時間だ。
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