第5話7歳②

白髪に大きなルビー色の瞳が特徴的な女の子が鏡に映る。

「これが私…?」

あまりに可愛さにびっくりする。

もし前世でこのくらい可愛い子がいたらきっとモテモテだっただろうなぁ


しばらく鏡を見つめていると、ふと首元が目に止まる。

首元が赤くなってじんましんになっている。

私の記憶ではこのじんましんは全身にあった気がする。

なんでじんましんなんて出来てるんだろう?

基本的にじんましんができる直接的な原因特定できない。

だけど何か手がかりがあるはず。

じっとじんましんを目詰めていると今私の着ている服が目に入る。

触ってみる。

これは…麻っぽい。

そういえば顔も少し腫れていた気がする。

シャルロッテは現在進行形で病弱だが、その症状は吐き気や喘息っぽかったり、鼻水や水疱、腹痛、手足の痺れなどがある。

そしてじんましん。

じんましんができている場所は服でちょうど隠れている場所。

もしかして服もとい麻に問題があるのかもしれない。

麻…

一生懸命頭を働かせる。

するとだんだん理解できてきた。

もしかしたら、シャルロッテは麻アレルギーなのかもしれない。

喘息っぽかったり、鼻水や無水疱、じんましんなどの症状は麻アレルギーだった場合はアレルギー反応だった考えられる。

もし麻アレルギーなら危険だ。

麻でもアナフィラスキーショックを起こし可能性は十分にある。

麻の服を今すぐに脱ぐ必要がある。

急いでクローゼットへ行きクローゼットを開ける。

すると…

全ての服が麻で出来ていた。

おかしい。

シャルロッテの記憶では体調を崩す前までは麻じゃない、多分…絹?の服を着ていた気がする…

なのにクローゼットには麻の服がしかない。

「…」

もしかして…侍女の仕業…?

この世界の医療はどれほど発展しているか分からない。

なぜなら今までの私はそこまで医療に関心を持っていなかったから知ろうとしてなかった。

貴族制度があって転生があるとういうことはおそらく文明レベル今の時代は地球の中世のはずだ。

しかしシャルロッテの父は一人で知識の文明レベルを上げている。

だからこの世界にアレルギーが理解されている可能性は大きくある。

それでシャルロッテは麻アレルギーだったとして、嫌がらせとして侍女が服を全て麻の物にしたのではないだろうか。

シャルロッテは体調を崩してから、シャルロッテの家族が暮らしている建物と少し離れた離塔に住んでいる。

理由はわからないが感染症の場合危険だからだろう。

その中に生活必需品は定期的にドアの外に置かれている。

そして生活必需品を置きにきているのは侍女だ。

シャルロッテは体調を崩すまでは侍女に嫌がらせをされていたが体調を崩した途端に嫌がらせがなくなった。

それは嫌がらせがなくなったのではなく、嫌がらせの仕方が変わったのではないか。

全て憶測だが、ここまでシャルロッテは嫌われているなんて…

思ったよりもシャルロッテの人生はハードモードそうだ。

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