第2話② 成長中
大変不服である。
先日、初めて街に出かけて帰ったら街に出かけていたことがバレてた
母からは「危ないから」父からは「遅い時間までいることが駄目」と兄と姉からは笑われた、初めて街に行ったけど別に危なそうなことはあまりないように感じた。
僕は自分の感覚を信じる。
だから怒られはしたが今日もこっそり出かける、ガサガサ、花壇の高さと自分の背の低さを利用し、抜け出す
昨日の約束もあるし、そして何より自分の本来の目的がまだ達成できていないから・・・今日こそは森に潜入する!
少し駆け足になりつつ、街までの林を抜け、街に入れば昨日行った道をなぞるように移動し広場へ着く
そこにはもうすでに遊んでいる昨日の子たちが集っていた
先日一番に話しかけてくれた子がまた一番に気づき手を振る
「あ、昨日の!おはよー!」
「おはよう!」
周りも僕に気づき挨拶をしてくれる。
と初めに声をかけてくれた子が「あ!」っと声を出しちょっと気まずそうにこっちに顔を向ける
「ごめん忘れてた、自己紹介とかしてなかったよね、私、ネペタって言うの!」
「ホントだ、こっちこそごめん僕はファスト!よろしくね!」
ネペタは濃い紫色の髪の毛をしていて、犬歯が輝いて見え、とても爽やかで綺麗な女の子だ
それに、この場にはあと5人いる。
一番背の大きいく茶髪で自身に満ちていそうな顔の男の子、「ローダンだよろしくな!」
ピンク色の髪でサラサラしていて。女の子見たいな見た目であるがれっきとした男の子、「セクモです、よろしくお願いします!」
金髪で前髪を荒く後ろに流していて、少し気が強そうな男の子、「俺はオンシだぜ、よろしく~」
黒に近い茶髪で少しふくよかで、陽だまりのような女の子、「ホタはホタ、よろしくね~」
爽やかそうな青色の髪、とても落ち着いていて優しそうな印象を受ける顔立ちの男の子「フロックス、よろしく」
「みんな!よろしく!!」
この瞬間友達が出来た。
ただ一応来たは良いけど今日は森に行きたいから遊びに来たわけじゃないと伝えないといけない
「みんな来て早々あれだけど、今日は僕、用事があって遊べないんだ」
わーきゃーわーきゃー、みんな一斉に喋り出すから聞き取れない!
一旦落ち着かせてから話を聞いてみると、用事が始まる前まで遊ぼうとか、少しだけ遊べばよくない?とかみんな一様に少しだけでも遊ぼうよとのこと。
「惜しんでくれるのはうれしいけど、今行かないと多分間に合わないんだよね」
そう、森に行くと言っても森がどこまで行けば森なのか、危険度はどのぐらいか、その辺を把握しなくてはならないのだ。
初めは森に誘おうかと思ったが、適当に誘っていいようなところでもなさそうなので、諦めている。
「じゃあどこに行くの?」
視線が集まる、正直に答えるか少し迷ったが、付いてこられたら危ないかもだから「ちょっとそこまでね」と少しごまかした。
そこからまた来ることを約束してその場を立った
よし!じゃあ森レッツゴー!と行きたい所だが先ほども言ったように森についてわからないことが多いから少し調べてから出かけることにする
まずは適当な人に話を聞いてみることから始めよう
大通りに出てそこらへんのおじさんに声をかけた
「こんにちはおじさん、お話いいですか?」
「どうした坊主今、手ぇ空いてるから別にいいぞ」
世間話をしつつ森について問いてみた
「実は森に行ってみたいんだけど、どこにあるのか、どれぐらい危ない所なのかわからないんです、知ってることありますか?」
おじさんは少しニッっと笑い頭を撫でた
「なんだ坊主!森に行きたいのか、同行依頼ってわけかい?」
「え!?一緒に来てくれるの!?」
「俺は冒険者だからな、冒険者は子供のやりたいことにできる限り付き合ってやるもんだ、ガハハ!!」
「冒険者・・・」
そうなのか冒険者はそれも仕事のうちなのか?そもそも冒険者ってただ魔物討伐依頼で成形を成り立たせる職業じゃないのか?慈善事業みたいなのも始めたのか?っと考えているのが伝わったのかおじさんがごそごそ内ポケットを漁る
「ほらほら、大丈夫だちゃんとペンダントもあるしランクもDで十分だぞー」
「おぉ!D!おじさん強いんだ!」
「ガハハ!だから安心しろ一応近場の森は、ランクGぐらいだからKの新人は5人パーティー推奨程度だ」
冒険者のランクはA~Kの段階がある、それでいうとDはやはりすごい、トップ層と言っていい、「すごい人にあったな」そう思ったが一番は森に行くのに現実味が帯びてきた
「じゃあ今から行こうよ!!」
「今からか、別にいいが一応言っておく、俺のそばから離れるなよ現役でDランクやってるが俺には素早さがないんだ、昔の怪我が原因でな、だから俺のそばに居ろ絶対に守ってやる!」
「はい!」
冒険者さんはゴイデと名乗った。
森へ向かう道中ゴイデさんの昔話に花を咲かせた。
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