第2話:正しさとは何か

 今日は昼食がラーメンでした。

 レンジでチンする袋ラーメン。

 自分で作ろうとしたら、母がネギを切って入れるから4分待てという。


 ところが、お湯をいれてネギを切り始めるので、麺が伸びそう。

 せっかく母がああいってくれている、自分でやったほうが楽だけど任せてみよう。

 そしたら、3分の袋ラーメンを、具を入れたから4分かかるわよと母。


 そんなはずない。

 袋ラーメンはお湯を入れて3分でレンチンが終わるはず。

 でも母は聞かない。


 そして、4分経ってレンジがピーピーなる。

 しかし母は洗い物をしている。

「レンジの音、聞こえた?」


 聴こえたという。

 しかし母はカトラリーを洗って、一向にレンジを開ける気配がない。

 いつもなら、わたくしは切れて自分でやる! と言い出すところ。


 しかし、母がラーメンをどう考えているのかを知りたくて、時計の針を追いました。

 カトラリーを洗うのに3分、たらいを洗うのに1分。

 合計4分経ってから、ようやくレンジからラーメンを出してきた。


 ラーメン、のびのびですよ。

 ふやけている。

 はっきり言ってマズイ。


 やっぱりな。

 わたくし自分のテンポで片づけた方が、美味しいラーメンが食べられたのです。

 母はぶよぶよのラーメンを作る天才。


 母のテンポに合わせるのよそう、と思いました。

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