第23話 俺が見つけた領地の宝! 砂糖&ラム酒で大儲け!? 甘い香りに秘められた無限の可能性!
「――というわけで、俺は 領地の未来を変える植物を発見した!」
食堂の大テーブルの上に サトウキビ を並べ、俺は堂々と宣言した。
すでに 両親とメイドのリリーは、この甘さを味わっている ので、話はスムーズに進むはずだ。
「坊や、それで? これをどうするつもり?」
母さんが、顎に手を当てながら聞いてくる。
「うむ、それが問題だ。」
父さんも腕を組みながら俺を見つめる。
「坊ちゃま、私も気になります!」
メイドのリリーは キラキラした目 で俺の顔を覗き込む。
よし、みんな話を聞く準備はできているな!
じゃあ、俺の "サトウキビ大革命計画" を説明しようじゃないか!!
◇ 心の回想:台湾夜市とサトウキビ
(……ああ、懐かしい。)
俺が サトウキビ を発見した瞬間、鮮やかに蘇る記憶がある。
前世、俺が子供のころ―― 台湾の夜市ナイトマーケット での記憶だ。
台湾では、夕方になると市場に無数の屋台が立ち並び、街全体が 食の楽園 に変わる。
その中でも、俺のお気に入りだったのが サトウキビジュースの屋台 だ。
あの店の おじさん は、巨大なナタのような包丁を器用に操り、
長いサトウキビの表面を スパンスパン! と見事に削ぎ落としていく。
茎だけになったサトウキビは、縦に半分に割られ、大きな ローラー型の搾汁機 に突っ込まれた。
グググ……ガシャンッ!!
ハンドルを回すたびに、茎が潰され、黄金色の甘い汁が搾り取られていく。
それを 氷と混ぜて紙コップに注ぎ、ストローで飲む――それが台湾夜市の味だった。
だが、俺はその ジュース じゃなく、
搾る前の 茎 をそのまま買って かじる派 だった。
口に入れると、繊維を噛むたびに、 じゅわっ……! と濃厚な甘みが広がる。
飲み込めない繊維の部分は、ぺっと吐き出す。
そんな風に サトウキビをかじりながら歩く のが、俺の夜市での楽しみだった。
(……まさか、転生した異世界でまた サトウキビ に出会うとはな。)
思わず感慨深くなるが、
今は感傷に浸ってる場合じゃない。
これは 領地の未来を変える可能性を秘めた植物 なんだ!!
◇ サトウキビの甘さと可能性
「まず、これの一番の魅力は 甘さ だ!」
「うんうん、確かに美味しかったわね。」
母さんが頷く。
「生のままでも噛むと甘い汁がじゅわっと広がる。
でも これの本当の価値は、生で食べることじゃないんだ!」
「ほう……?」
父さんが興味深そうに聞く。
「搾ったジュースはそのまま飲めるが、
煮詰めれば砂糖になる!」
「砂糖!? これが!?」
母さんが目を丸くする。
「そう、つまり 甘味料の原料 になるんだ!」
「まさか……坊や、それは本当なの?」
母さんが半信半疑の表情を浮かべる。
「理屈としては、甘い液体を煮詰めれば、濃縮されて固まるはずだ。
実際に試してみれば、すぐにわかるだろ?」
「なるほど……確かに、言われてみれば理にかなっているな。」
父さんが頷く。
「そして、もう一つ。このサトウキビの可能性は砂糖だけじゃない!」
「えっ、まだ何かあるんですか!?」
リリーが目を輝かせる。
「このサトウキビの汁を 発酵させて蒸留 すると、酒ができる!」
「お、お酒……?」
母さんが驚く。
「そう、ラム酒 っていう種類の酒になる。
これは 保存も効くし、高級な酒になる可能性 もある!」
「お酒まで作れるなんて……!」
母さんと父さんが顔を見合わせる。
「普通の酒は穀物や果物から作るものが多いが、これは サトウキビの茎から作る という特徴がある。」
「へぇ……そんな酒があるなんて。」
父さんが興味深そうに聞いてくる。
「まだ試したことがないが、発酵と蒸留の技術があれば可能 だと思う。
領地の新たな特産品になるかもしれないな。」
「なるほどな……これは面白い!」
父さんが興奮気味に頷く。
◇ サトウキビの増やし方
「さて、問題は どうやって増やすか だ。」
「普通の作物なら種を植えるんじゃないの?」
母さんが首を傾げる。
「いや、サトウキビは 種から育てるわけじゃない んだ。」
俺は、サトウキビの茎を指差した。
「この 節の部分 を切って、土に植えると、そこから新しい芽が出てくる。
だから "茎節切苗けいせつせつびょう" という方法で増やせる。」
「へぇ、種じゃなくても増やせるのね!」
母さんが驚く。
「なるほど、これなら 増やしやすい な。」
父さんも納得の表情を浮かべる。
◇ 領地の新たな産業へ!
「よし、まずは試験的に サトウキビ栽培を開始 しよう!」
「領地の農家の人たちにも協力してもらおう。」
「いずれは 広大なサトウキビ畑を作る!」
家族全員が 興奮と期待 に包まれる。
(……これは、俺にとって大きな第一歩だ。)
(俺が提案したことで、領地が少しでも豊かになるなら、こんなに嬉しいことはない。)
心の中でそんなことを思いながら、俺は これから始まるサトウキビ帝国計画 に、密かに胸を躍らせていた――。
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