第18話 俺の狩りすぎ問題、ついにギルド会議へ!? そして燻製肉が公認され、正式な冒険者になっちゃいました!

第17話:燻製肉がギルドの支援策に!? そして俺、正式に冒険者デビュー!




倉庫の燻製肉が溢れかえる問題発生!




俺は倉庫の前で腕を組み、目の前に広がる ホーンラビットの燻製肉の山 を見つめていた。




「……うん、これはさすがにやりすぎたか?」




毎日毎日、狩りに行き、狩ったラビットを丁寧に塩漬けし、燻製して保存。


その繰り返しを続けていたら、 倉庫が肉で埋まりそうになっていた。




「お前、どんだけ狩ったんだ……?」




父さんが呆れたように言い、母さんは「タンパク質が大事だからって、限度があるでしょ……」と苦笑している。




「だって! 狩るの楽しいし、肉を蓄えるのも大事じゃん!」




「いや、大事だけどね!? このままだと倉庫どころか家の中まで肉の保管場所になりそうよ?」




確かに、このままでは “燻製肉御殿” になってしまう。


そこで俺は家族に相談することにした。




「うーん……そうだな。ギルドで販売できないだろうか?」


父さんが顎に手を当て、考え込む。




「ギルドで?」




「ほら、冒険者って食事が不規則になりやすいし、保存がきく食料は重宝するだろ? それに、この領地は冒険者が多く訪れるし…… 手軽に買える燻製肉があれば、滞在する冒険者が増えるかもしれない。」




母さんも納得したように頷く。




「確かに、それなら有意義な活用方法ね。」




「ただ、あくまで領地の発展の一環だから、低価格で提供する方が良いだろうな。」




父さんが続ける。




「低ランクの冒険者ほど食費に苦労する。だから、燻製肉を手頃な価格で提供すれば、彼らの成長を助ける支援策にもなる。」




「おぉ、それは良い考えだな!」




なるほど、単なる在庫処理ではなく、冒険者育成のための支援策 という側面もあるのか。


俺も領地のためになるなら、大賛成だ。




「じゃあ、ギルドに相談しに行こう!」




こうして俺は 燻製肉販売の交渉 をするため、父さんと共にギルドへ向かった。












ギルド長バルザック登場!




ギルドに到着すると、受付嬢さんが驚いた顔で俺たちを見た。




「まぁ、ロイバルグ様とケイロン坊ちゃん、ご一緒なんですね!」




「ギルド長と話があるんだが、いるか?」




父さんがそう言うと、受付嬢はすぐにギルド長の部屋へ案内してくれた。




扉を開けると、そこには ドカッと大きなソファに座る豪快な大男 がいた。




「おぉ! ロイバルグ、久しぶりじゃねえか!」




ギルド長の バルザック だ。


身長は 2メートル越え、腕は丸太のように太く、顔は髭で覆われている。


しかし、表情は陽気で、豪快な笑い方をする 親しみやすいオッサン だった。




「それに……これが噂のケイロンか! お前、毎日狩りまくってるらしいな!」




「え、噂になってるんですか?」




俺が驚いていると、バルザックは ハッハッハ! と笑った。




「そりゃそうだ! こんなに大量のホーンラビットを狩って、しかも 燻製肉に加工までしてる見習い は初めてだ!」




「まぁ、狩るだけじゃなく、保存食にしておきたいなって思ったんで……」




「面白ぇ奴だな! それで、今日は何の話だ?」












燻製肉のギルド提供交渉




父さんは この燻製肉をギルドで販売できないか 相談した。




「なるほどな……確かに、長期保存できる食料は冒険者にとってありがたい。」




バルザックは腕を組み、真剣な表情になった。




「特に 低ランクの冒険者 は資金が少なく、まともな食事を取れないことも多い。燻製肉を安価で提供できるなら、確実に役に立つだろう。」




「ええ。それに、燻製肉を定着させることで、冒険者たちがこの領地に長く滞在しやすくなる。」




「確かにそうだな……。よし、試験的に販売してみるか!」




「ありがとうございます!」




こうして、 俺の作る燻製肉がギルドで販売されることになった。








「そうそう、もうひとつ大事な話がある。」




バルザックがニヤリと笑った。




「ケイロン、お前のランクを正式に1つ上げることになった。」




「えっ!? もうですか!?」




「当たり前だろ? お前の討伐数は 普通の見習い冒険者の比じゃない。」




「それに、見習い冒険者は本来、先輩冒険者の荷物持ちや雑務をこなしながら経験を積むためのものだが……お前、そんなレベルじゃねぇ。」




「……確かに、俺は誰かの荷物を持ったことはないですね。」




「それどころか、毎日狩りまくって燻製肉まで作ってるんだぞ!? こんなの見習いとは言えねぇよ!」




バルザックは バンッ! と机を叩き、大声で言った。




「だから、お前は本日付けで 正式な8級冒険者に昇格 だ!」




「えっ……!」




俺は思わず息を飲んだ。




「ランクアップ、おめでとうございます!」




受付嬢がギルドカードを持ってきて、俺に手渡した。


カードには、「8級冒険者」 の文字が刻まれていた。




(ついに、俺も正式な冒険者になったのか……!)














俺と父さんがギルド長室から出ると、周囲の冒険者たちがざわめいていた。




「おいおい、坊ちゃん、もう見習い卒業かよ!」




「この前、坊ちゃんが食べてた燻製肉、ちょっと譲ってもらったけど、めちゃくちゃ美味かったぞ!」




「マジかよ……こりゃ、販売が始まったら即買いだな!」




こうして、 俺の冒険者としての新たな一歩が始まった。

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