第17話 タンパク質は大事だろ? だから狩る! 漬ける! 燻す! 気づけば燻製肉職人!? 5歳児、保存食ビジネスを始めます!


「ただいまー!」




俺は家の玄関をくぐるなり、背中の道具袋をポンポンと叩く。


この中には、今日の狩りの戦利品――ホーンラビットの肉 50匹分 がぎっしり詰まっている。


いやぁ……まさか初狩りでこんなに収穫できるとは。




「ケイロン、おかえり!」




母さんがキッチンから顔を出す。


隣ではリリーが鍋をかき混ぜていた。




「どうだった? 初めての狩りは!」




「うん、大成功! ホーンラビット50匹! あとゴブリン70匹!」




**「へぇ~! ……って、50匹!?」




母さんの手がピタリと止まる。


リリーも驚きのあまり、スープをかき混ぜる手が硬直した。




「ゴブリンも70匹って……! ケイロン、あなた本当に5歳なの?」




いや、ちょっと待って。


俺のこと 疑う んじゃなくて 褒める 流れじゃないの?




「すごいわ! ケイロン!」




母さんが バシッ と背中を叩いてきた。




「初めての狩りでこんなに獲るなんて! さすが私の息子!」




父さんは書類を片付けながらやってきて、少し苦笑いを浮かべていた。




「しかし……50匹はさすがに驚いたな……」




「まぁ、お前の母さんの息子だからな。強くなるのは当然か」




父さんも、俺の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。




◆ 燻製作り開始!




さて、今日から本格的に 燻製作り を開始する。




まずは、ホーンラビットの肉に 塩をすり込む作業 だ。


幸い、俺たちの領地の 南には海がある。


その海水から 海塩 が作れるため、塩の供給には困らない。




「塩漬けすることで、水分が抜けて肉が腐りにくくなって、長期保存ができるんだよ」




俺はリリーに説明しながら、ホーンラビットの肉に塩をしっかりと刷り込む。




「へぇ~! そうなんですね、坊ちゃま!」




リリーは目を輝かせる。




「さらに、塩には肉の中の水分を抜く働きがあって、これを三日間熟成させることで旨味が増すんだ!」




母さんが腕を組みながら、俺の話を聞いていた。




「へぇ~、さすがケイロン。理屈はよく分からないけど、頼りになるわね!」




「そこは分かってよ!?」




◆ 燻製小屋を作る!




塩漬けした肉を燻製するには 燻製小屋 が必要だ。




俺は魔法で 小さな石造りの燻製小屋 を作ることにした。


天井には肉を吊るすための丈夫な紐をくくりつけ、下には 燻製用の薪 を置くスペースを確保。




「よし、これで準備完了!」




「すごいわ、ケイロン! 本当に頼もしくなったわね!」




母さんが満面の笑みを浮かべる。




「坊ちゃま、本当に器用ですね!」




リリーも嬉しそうに笑っている。




「ふふ、俺にかかればこのくらい朝飯前さ!」




母さんがクスクスと笑いながら、俺の頬をつまんできた。




「ふふ、これで燻製作りが本格的にできるわね!」




◆ 5歳児のハードな日課!




こうして、俺の 「狩り&燻製生活」 が始まった。




✅ 朝


•軽くジョギング(体を温める)


•筋トレ&瞑想(魔力制御の訓練)


•朝食をモリモリ食べる!




✅ 昼


•森の周辺で狩り!


•ホーンラビットを狙って仕留める!


•肉を持ち帰り、塩漬けして燻製へ!




✅ 夜


•夕飯&家族団らん(ほのぼのタイム)


•ギルドで稼いだお金を数えてニヤニヤする




◆ 燻製肉が増えすぎてピンチ!?




こうして毎日 狩り → 燻製 → 乾燥保存 を繰り返していたら……


燻製肉がどんどん増えていった。




冷静に考えてみよう。


確かに 長期保存はできる。


でも、俺ひとりで食べられる量には限界がある!




「……これ、どうしよう?」




「確かに……これ以上作っても、消費しきれないかもね」




父さんも腕を組んで考え込む。




「でも、保存食としてはとても優秀だし、旅の冒険者たちが欲しがるかも?」




母さんが何気なく口にしたその言葉に、俺は ビビッ! ときた。




「……ギルドで売れないかな?」




「なるほど、それはいいアイデアだ!」




父さんが微笑む。




「燻製肉なら保存が効くし、携帯食として最適ね」




母さんも納得の表情だ。




「そして、これは領地経営にも大きく貢献するかもしれないわね」




俺はハッとした。


そうか、冒険者にとって便利な商品を提供すれば、この領地に来る冒険者が増える かもしれない。


結果として、この領地の経済が潤う ことにつながる……!




「よし、じゃあ明日ギルドに行って相談してみよう!」




こうして、俺の「燻製肉販売計画」が始動したのだった――!




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