第16話 5歳でギルド登録!? 両親の”二つ名”発覚で、冒険者たちのリアクションがやばい!
5歳、ついにギルドデビュー!
昨日の誕生日は、とても楽しい一日だった。
美味しい料理を囲んで、家族とメイドのリリーと一緒に笑いながら過ごした。
そして母さんからは”冒険者ギルドへの推薦状”を、父さんからは”空間魔法付きの道具袋”を、リリーからは”狩猟用のダガー”をプレゼントとしてもらった。
「5歳になったら、ギルドに登録したい!」
そんな俺の願いを、母さんは快く許可してくれた。
「私の推薦状を持っていけば、すぐに登録できるよ」
「ただし、無茶はしないこと」
父さんの言葉に頷き、俺は今日、ギルドへと足を踏み入れることになった。
✨ 初めてのギルド ✨
ギルドの重厚な扉を開くと、中から活気のある声が飛び交っていた。
俺にとっては、ここが”初めての外の世界”。
初めての”親のいない場所”だった。
「うわぁ……」
カウンターで受付をしている人、壁際で依頼の相談をしている人、奥で武器の手入れをしている人──
それぞれが”冒険者”としての生活を送っているのが、一目でわかる。
と、その瞬間──
「……あれ? おい、あの二人って……!」
「マジかよ、“紅蓮の戦姫”と”慈愛の賢者”じゃねえか!」
「なんでそんな大物がギルドに……って、あのガキは……?」
周囲の視線が俺に集まった。
“紅蓮の戦姫”と”慈愛の賢者”?
俺の両親、そんなカッコイイ異名を持ってたのか……!?
「母さん、どういうこと?」
「ん? まあ、ちょっと昔頑張ったからね♪」
──”ちょっと”ってレベルの話じゃないだろ!!!
母さんは”戦場で炎をまといながら戦う”姿から、“紅蓮の戦姫”と呼ばれ、
父さんは”どんな傷でも癒す”回復魔法の使い手として、“慈愛の賢者”と呼ばれていたらしい。
「お母さんが戦場に立つと、剣を振るうたびに火花が舞い、炎が燃え盛ったんだぞ」
「そんなにすごかったの?」
「ふふん♪」
母さんが得意げに笑っている。
俺の親、まじで伝説級だったんだな……!
ギルド登録
ギルドカウンターには、優しそうな女性の受付嬢が座っていた。
「こんにちは、どうされましたか?」
「ギルドに登録したいです!」
「まぁ! まだ小さいのに、すごいやる気ですね」
俺は母さんからもらった”推薦状”を渡す。
受付嬢がそれを開いた瞬間、表情がピシッと引き締まった。
「こ、これは……“紅蓮の戦姫”様の推薦状……!? 本当に、あなたのお子さんなんですか!?」
「はい、息子のケイロンです。登録をお願いします」
母さんがニコニコしながら答えると、受付嬢は深く頷き、奥に消えていった。
しばらくすると、支部長らしき壮年の男性が現れた。
「いやぁ……驚いたな。まさか君たちの息子が登録しにくるとは」
「この子には大いに期待してるわ」
母さんの言葉に、支部長が笑う。
「では、登録を開始する。ギルドカードを作るから、手を出してくれ」
俺が手を出すと、魔法陣が浮かび上がり、銀色のプレートが作り出された。
「これがギルドカードだ。君の身分証にもなる大切なものだぞ」
カードには、名前・年齢・ランク・職業(自己申告)などが記載されていた。
さらに、ギルドで討伐した魔物や依頼の達成記録も自動で記録されるらしい。
「ランクは、最初は見習い(9級)だ」
「9級?」
「本来、見習いは先輩冒険者の荷物持ちやサポートをするための制度なんだが……君の場合は例外だな」
俺は”見習い冒険者”として登録された。
本来なら雑用から始めるのが普通らしいが、俺は母さんの推薦状のおかげで、いきなり狩りに出てもいいらしい。
「お前の母ちゃんと親父さんの息子なら、きっとすぐに強くなるんだろうな」
ギルドの冒険者たちは、驚きながらも俺を歓迎してくれた。
ベテラン冒険者たちからのアドバイス
「狩りに行くなら、まずは”一角ウサギ”あたりから始めるのがいいな」
「ゴブリンもいるが、単体なら大丈夫だろう。ただし、群れには気をつけろ」
「森の奥には”大牙イノシシ”がいる。こいつはまだやめておけ」
ベテランの冒険者たちが、次々と狩りのアドバイスをしてくれた。
「ありがとうございます!」
俺は深々と頭を下げた。
「おいおい、しっかりしたガキだなぁ」
「いい心がけだ。その調子で頑張れよ」
冒険者たちの温かい雰囲気に、俺は心の中で”必ず恩を返そう”と誓った。
さぁ、狩りへ!
ギルド登録が終わり、狩りの心得も教わった。
いよいよ、森へ向かう時が来た。
「さて、まずは”一角ウサギ”を狩るところから始めようか」
俺は空間魔法の道具袋に、母さんからもらった推薦状、父さんからもらった道具袋、リリーからもらったダガーを入れて、意気揚々とギルドを後にした──。
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