第8話 届け!!俺のタンパク愛!プロテインドリンクなき世界で肉と筋肉を追い求める3歳児の物語。
~本編 第8話~
8. 両親からのプレゼント、俺が求めたものは……肉!
「欲しいもの、ある?」
その日、俺の両親がやたらと優しい顔でこう聞いてきた。
「ケイロン、何か欲しいものはあるかい?」
俺は思わず考え込んだ。
「欲しいもの……か。」
3歳児の俺にとって、手に入らないものは山ほどある。筋トレ用のダンベルやベンチプレス、前世で愛用していたトレーニンググッズの数々――でも、それらは自分の魔法で何とか代替できる。
「自分で作れないもの……大切なものって何だ?」
そこで思いついたのが……プロテインドリンクだ。
「プロテイン愛を語らせてくれ!」
前世の俺は筋トレにハマり、プロテインドリンクにどっぷり浸かっていた。特に愛用していたのは、チョコリッチ味のホエインプロテインだ。あの濃厚で甘いチョコの味わいは、筋肉を鍛えた後のご褒美そのものだった。
きっかけは、動画サイトで見た筋トレ動画だ。筋肉博士が「ヨーグルト味は最高!これを飲めば筋肉が喜ぶぞ!」と語る姿に感化されて、俺も試してみたのだ。
そこから俺のプロテインドリンク探求が始まった。いろんなメーカーやフレーバーを取り寄せては味見する日々。
「プロテインドリンクの良さは、何と言っても手軽さと味のバリエーションだ!」
水を加えて山盛り4杯――プロテイン40gを混ぜるだけで理想的な栄養が摂取できる。このお手軽感は革命的だった。
「俺のプロテインドリンクランキング!」
突然だが、前世の俺が選ぶプロテインドリンク大好きランキングを発表する。
1位:チョコ(特にチョコリッチ味が至高)
2位:バナナ(甘さと香りが最高)
3位:黒糖タピオカミルク(濃厚な甘さとタピオカ感がクセになる)
4位:ヨーグルト(筋肉博士がオススメする爽やかな味)
5位:安納芋(まろやかで甘い意外性のあるフレーバー)
もちろん、これらはすべてホエインプロテインだ。俺はどうしてもソイプロテインの独特な風味がダメだった。
「でも、この世界にはプロテインがない!」
残念ながら、この世界にはプロテインドリンクなんて便利なものは存在しない。前世の俺ならプロテインドリンクで栄養補給ができたのに、現世ではそれができない。
「じゃあ、代わりに何を求めるべきか?」
俺の答えはシンプルだった。
「肉だ、肉をくれ!」
「父さん、母さん、俺、毎日肉が食べたい!」
肉。それは筋肉の元であり、エネルギーの源だ。焼いたり、煮たり、蒸したり――どんな形でもいいから、とにかく肉が食べたい。
目標はタンパク質を体重の3倍摂取すること。筋肉博士も豪語していた。
しかし、ここで大きな問題がある。それは……「量を食べる辛さ」だ。
「量を食べるのは地味にキツい!」
前世の俺は筋トレに励む中年オヤジだった。当然、筋肉をつけるためにタンパク質を多く摂らなきゃいけない。目標は体重の3倍――つまり体重100kgならタンパク質300gだ。
「300gのタンパク質を肉だけで摂る?はは、無理無理!」
実際にチャレンジした結果、胃が悲鳴を上げた。鶏胸肉、ステーキ、卵、魚――いくら食べても追いつかない。
「プロテインドリンクを使って、ようやく体重の2倍が限界だったな……。」
そして現世の俺は3歳児、体重約15kg。目標タンパク質は45gだが、これでも牛肉300~400gを食べなければならない計算だ。
「食べるのもトレーニングだとは言え、これ、キツすぎないか?」
食べすぎて胃がパンパンになり、動けなくなった前世のトラウマが蘇る。
「われらのアーノルド先生はこう言った。」
「腹筋はキッチンで作られる!」
食事管理こそが筋肉の鍵――アーノルド先生の金言だ。前世の俺はこれを胸に刻んでいた。だからこそ、肉という最高の栄養源を求める。
「両親の反応と俺の未来。」
俺の熱烈な肉愛を聞いた父さんと母さんは、顔を見合わせて微笑んだ。そしてリリーにも相談してくれた結果、俺の食卓にはしっかり柔らかく調理された肉が並ぶようになった。
「おお、この煮込まれた肉、最高じゃないか!」
プロテインドリンクがないこの世界でも、肉があれば俺はやっていける。
「よし、次は肉を食べながら筋トレと魔法の効率化を図るぞ!」
俺の挑戦はまだまだ続く!
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