第9話

そう言った私に彼は少し寂しそうに顔を歪めた。

そしてこう言った。


「じゃあ、俺に話して行け。お前の家のない理由を」


「どうして?話したって何も変わらないのにっ!」


「お前が話してくれたらお前の望むようにしてやるよ。手を離してほしいんなら離すし、殺して欲しいんなら殺してやるよ。」


今この人「殺してやるよ」って言った?本当に?

なら……


「わかりました。家がない理由だけお話しします。……だから話したあとに私を……」


「殺してください。」

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