第10話

私がはっきり迷いなく言うと彼は思いっきり眉間にシワを寄せてしぶしぶ頷いた。


殺してやるよって言ったのは貴方なのに。


それから私は名前も何も知らない彼に話した。


家を追い出された事、両親が亡くなっている事、祖母にずっと育ててもらっていた事だけ話した。


何故家を追い出されたかは言わなかったし、聞かれなかった。


私の話を最後まで目を離さず真剣に聞いた彼は悲しそうな顔をしていた。


どうして貴方がそんな顔するの?

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