第41話
「・・・・・・あ。」
いつもの公園に、いつしかの女子がいた。
いつもの公園は、帰り道から少し外れた場所にある。高校生になりたての頃、いろいろと疲れている時、ここを見つけた。子どもがいるところを見たことはあるけれど、あたしが使う時間はだいたい、誰もいない。だから、心地がよかった。
そんなところに、同じ学校の生徒が現れた。家に帰って、私服に着替えてから、なぜかここに行きたくなった日だった。初めて見た時、心臓が苦しくなった。大切なところが、奪われていくみたいで。ばかみたいな笑顔を貼り付けていたその女子は、少し睨んだだけで逃げて行った。
「・・・・・・なんでいんの。」
だから、もう来ることはないだろう、って思ったのに。
あたしが、そこはあたしの席だって言ったからか、女子はブランコに座っていた。足音を立てないように、ひっそりと女子に近付く。初めて会った時、気味の悪い笑顔を浮かべていたそいつは、笑っていなかった。光がない目、ってこういう目のことだろうか。なんだか、苦しくなった。
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