第38話
「・・・・・・屋上、か。」
無意識のうちに、大きな扉の前に立っていた。屋上は立ち入り禁止ってわけじゃなくて、ずっと開放されてる。けれど、使う人なんてほとんどいないと思う。ぼろいし、高いからちょっと怖いらしいし。
誰もいない屋上に、たまに逃げることがあった。けど、なんとなくここも居心地が悪くて、ずっといるわけじゃなかった。
今日は、授業を受けたくないかも。あたしは、劣等生でも優等生でもないと思う。授業をサボる日はある。けれど、予習復習は欠かさないから、テストで平均点を取ることはできている。ここ、桜川高等学園の合格は、ギリギリだった。あれだけ勉強したのに、ギリギリだった今も頑張って、平均でいられるぐらい。頑張らないといけないけど、あの教室にいるのは時にものすごく苦痛で。サボることはたまにある。本当、たまに。
今日は、サボろうか。
そう思いながら、重くて大きな扉を開けた。
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