第37話
中学校を卒業したら、すぐに髪を染めた。自分で染めたから、綺麗とは言えない色になっていたと思う。とーさんは、驚いた顔をしてから、似合ってるって笑ってくれた。元々、あたしが自分で決めたことは否定しない人だった。ピアスホールを開けて、それまで何にも使わなかったお小遣いで、ピアスとコスメを買おうとした。そうしたら、とーさんが中学卒業祝い、なんて言って色んなピアスとコスメ、それからコンタクトを買ってくれた。本当、いい人だと思う。
あたしは高校入学式の時、「自分を守るために、相手を傷付けるのってだめなのかな。」と聞いた。とーさんは「やってみたらいい。けど、自分を守りすぎるあまり、自分を苦しめるかもな。」って笑った。
その通りだった。苦しい。こんなことしなきゃよかった、って思う自分がいる反面、これでいいと安心する自分もいる。
「・・・・・・分からない。」
色んな視線を向けられるのはいやだ。どうしたら、あたしが望むようになるの。どんな選択をしても苦しむあたしって、可哀想すぎるんだけど。
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