第5話 白いワンピースの楽園
まず、気になることを先に片付けてしまいましょう。
ひとまず売店の品揃えをチェックすることにしました。私はそういうものが気になってしまうのです。
売店には、福岡土産と大阪土産が主に並んでいました。ほかには、菓子パン、お菓子、おつまみ、飲み物などがあるようです。
あとフェリーグッズが売り場の目立つ位置を占領していました。目玉商品ということなんでしょうか。フェリー好きの方がご乗船の際は、ぜひお買い忘れのないようになさってください。
あと、ご歯ブラシ、耳栓などの生活用品も売っていました。
レンタル品としては、バスタオルやナイトウェアがありました。
そうそう、ナイトウェア! そういうものが借りられるということを私は事前に知っていたのですが、具体的に一体どんなウェアなのか、写真等が見つからなかったので、今回は借りないことにしていました。こちらは船内をうろうろするときや、寝るときのための服のようなのですが……?
さて、ナイトウェアとは一体どんなものでしょう? それはすぐにわかりました。 船内にはナイトウェア姿の乗客が既にいらっしゃったのです。どうやら借りている人は男性ばかりのようです。
それはなんというか、膝丈の白いワンピースって感じでした。
フェリー内は、若い男性やオジイチャンがワンピース姿でうろうろしているという不思議な光景が広がっていました。
船内は暖房が入っているけれど、膝丈のワンピはちょっと寒いんじゃないかなあ。特におなかが冷えそうな予感がします。でも缶ビール片手に赤ら顔でうろうろしているワンピ姿オジサンは、全然寒くなさそうにも見えました。飲めば寒さも気にならない、そういうことなのかもしれません。勉強になります。
ちなみにこの姿ではレストランには入れないんだそうです。船内をうろうろしたり、寝たりする用のワンピなのです。
さて、次はどこを探索しましょうか。そう思いながら歩いていたら、レストラン入り口を通りかかりました。
なんと! いまは人が並んでいません。行くなら今がチャンス!
えっと、今は何時でしょう。時刻を確認したところ、ただいま午後5時30分。翌朝は4時30分に起こされるらしいので、夕飯は早目に済ませたほうがいいかも。
どうしよう。
どうしますか。売店でパンを買うという手もありますが。
……行ってみますか、レストラン。
せっかくだしね! うん!
ちょっとの勇気が、人生を豊かにするのですよね、きっと。
レストランのメニューは、バイキングのみだそうです。フェリーでバイキング。バイキングって海賊という意味もあったんじゃないでしょうか。客は海賊になるわけです、楽しそうです。
受付でバイキング代をしゃらーんと支払い(スマホ決済は便利でいいですね)、海賊気分でレストランに乗り込んだ私でしたが、秒でメンタルがハムスターになりました。
フェリーで撮った写真を近況ノートに載せています。
もし良かったら見てみてくださいね!
https://kakuyomu.jp/users/hasupalen/news/16818622170418534938
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます