第3話 魔族

「さあ、いざ行かん!」


ギィィ...


バタン!


「閉まるのかよ」


「アアアアアアアアアアァァァァァ‼︎‼︎」


「ブラックナイト!」


--------------------

ブラックナイト

推奨討伐レベル:10

--------------------

試験臨時パーティ平均レベル:5

--------------------

「ドラァッ!」

ゴッ!


「タァッ!」

カァン!


「<エクスプロージョン>!」


ドガァァァァァン!!!


「ガアアアアァァァァァァァァ!!!」


「瑠ッ!」


「えっ」


ドゴォァン!


「ブッ」


魔法使いがやられたか。

近接だけでは厳しいかもしれないが...


「まだっ...いけます...」


「無理すんなよ!」


ガシャン!


急にブラックナイトが片膝をつく。


「あらあなたたち。私のペットちゃんに何か用かしら?」


--------------------

クラン・ベス

推奨討伐レベル:132

--------------------


「<エクスプロージョン>!」


「:インフェルノ:」


「「最上級魔法?!」」


ズガァァァン‼︎‼︎


「どりゃあッ!」


「おっそいわねぇ」


片腕で受け止められ、


パァン!


ドゴォァン!


吹っ飛ばされて壁にぶち当たる。


「蒼斗ッ!」


「<エクスプロージョン>!」


完全に不意をついた一撃が炸裂する。


「暑いじゃないの」


(なるほど、ヒーラーがいるのね)


「麻理!!」


「え...パガッ!!」


麻理が殴り飛ばされる。


「後ろはちゃぁんと確認しとかないとぉーダメじゃあん」


「え?」


ドゴン。


「魔法使いは厄介だもんねー」


ゴスッ。


「さっきからちくちくうざかったのよねー」


ガン。


「あなたで最後ーッ!」


剣が投擲され、頬を掠める。


「いくら即席だとしても...仲間は仲間なんだよッ!」


「あっそ」


ガキィン!


「えっ?!」


(受け止められた...?)


「シッ!」


キィン!ガキィン!


(うっそだろ?!いくらレベル高くても攻撃1000あるんだぞ?!)


(こんのガキィッ!技術が高すぎる...まるで熟練の達人みたいね...)


「でも」


「掴まれ-」


「それだけね」


ドガァン!


「はぁ。さ、餌をってこのガキッ!」


剣を振る。

振り続ける。

逃す間も無く。


(まだ動けるの?!どんだけタフなのよ!)


今戦ってわかった。


こいつ、攻撃に全振りしてやがる!


だからスピードはさほどないはず!


「仲間をやったことッ!償ってもらうぜッ!」


「このガキィィィッ!」


首をぶった斬る。


【ダンジョンの中ボス討伐確認。】

【レベルを付与】

【エラー:レベルが存在しません】


パキッ


「えっ」


俺は空間の割れに吸い込まれた。


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