第38話
うそ泣きで我が儘を通そうだなんて……透、お前一体何歳だよ……
男だろ、うそ泣きでも気持ち悪い……
引いた目で彼を見るが、透は泣き止まない。
俳優並みの演技力で次から次へと涙を作り、俺を見つめる。
「外は嫌だ……だって、怜のカットの方が俺のイメージと合うし……」
「……」
「それに、ずっと怜に切ってもらったから、他の奴だと気持ち悪いんだよ……」
「……」
「だから怜がいいのに……怜は嫌だって怒鳴る……」
「……」
「俺はっ……怜じゃなきゃ嫌なんだよ……!怜の指じゃなきゃ、テクじゃなきゃ嫌なんだよ……っ」
「……」
「怜、俺は……っ」
「……ああああ、もう!ウザいなお前は!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます