第25話
そう、綾乃はお金のためにこうして働いている。
彼女の家は裕福からかけ離れた生活をしていて、初めて彼女と会った時は、ずっとお金のことを言っていた気がする。
まだ高校生なのに、ここまで一生懸命働く奴は珍しい。
立派だ、偉い、偉すぎる……
思わず俺の財布を彼女にプレゼントしたいぐらいだ。
そんなことを考えていたら、綾乃が笑顔で朝食を前に置いてくれた。
俺が好きな和食。
旅館で出てきそうなメニューに、俺はお礼を言う。
ちゃんと「いただきます」と言って、俺は黙々と綾乃の手料理を堪能した。
容姿だけじゃなく料理も上手なんだから、本当に立派なお嫁さんになれると思う……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます