第22話

朝から俺はなんて厭らしい想像を……




自分達のミスで拐ってしまった善良な女子高生、綾乃。


なのに顔を見られたから家に帰せなくなり、奴隷にしてしまった。





俺達は最低だ。


なのに彼女は天使なのか、いつも笑顔で元気に働いてくれる。


あんなに素敵な女は、きっと今の世の中じゃ絶滅危惧種に違いない。





俺は再び鏡を見て、自分をみる。


うん、どこも可笑しくない。




怜や悟が羨ましい。あんな綺麗な顔をしているなんて、卑怯だ。


綾乃も、あの二人を見て格好いいと思っているのだろうか……


俺も顔が整っていればな……






深い溜め息を溢し、俺は部屋から出た。

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