第15話

ああ、それは思った。


急すぎる展開についていけないというか。



でも手紙にはそれ以上の情報はなく。




『PS.二人でお母さんのこと、頼む』




の文字が目に痛かった。


朝っぱらから目眩がするけど、これは空腹とは無関係だとすぐに分かる。




姉貴はこんな冗談言わない人だし、ここに書かれていることは全部本当のことなのだろう。


取り合えず口座の暗証番号をメモして、同封されていたキャッシュカードをポケットに入れておこう。





さて、朝御飯は残りのおかゆと梅干しでいいか……





すぐに立ち直った俺。


だが次男はまだショックを受けたまま呆然としているだけ。




「ね、姉ちゃんがいない生活なんて………もう、終わりだ……」

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