第16話
おいおい、少し大袈裟すぎないか弟よ。
口座には金があるみたいだし、生きていけるだろ。
そんなことを思いながらお粥を温め始めた俺に、血の繋がった弟は考えを読んだのか、
「なに呑気に捉えてるんだよ、兄さん!!姉さんがいないってことは、これまで姉さんがやってきたことを全部俺たちがしなきゃいけなくなるんだよ?」
「それがどうしたんだよ。お金は口座にあるし、暮らしていけるだろ」
「馬鹿だな、兄さん!!姉さんがやってきた家事も俺たちがしなきゃいけなくなるんだよ!!」
おい、今お前俺のこと馬鹿って言ったよな?
思わず次男を睨んでしまうところだったが、それよりも大事なことに気が付いて叫んだ。
「は、はあ!?掃除洗濯支払い特売日チェックに買い物、を全部俺たちがやるってか!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます