第14話
「あ、姉貴が……学校を辞めて違う場所で住み込みとして働くから、もう家に戻ってこれないって……」
バターン!!!
俺の言葉が聞こえた母さんが再び失神して床に倒れる音がする。
次男も、今にも口から泡を吹き出しそうな顔色をしていた。
「お、お金はこの口座に振り込んでいるから、そこからおろして生活費として使えって……」
バターン!!!
母さんがまた失神する音が響く。
一体何回失神して何回回復するんだ、この母親は。化け物か。
次男は泡と一緒に昨夜のお粥をリバースしそうな青白い顔で俺の言葉を聞いていて。
そして、震える手で姉貴の手紙を指差した。
「そ、それ……本当に姉ちゃんの字……?」
「ああ、そうだけど」
「きゅ、急すぎない?!なんで突然住み込みで働き始めるんだよ!!」
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