第13話

彼女の性格上、帰れなくなったらメールか手紙を寄越す筈だ。


メールが来ていないってことは、もう手紙しかない。


ならば、ポストだろう。




パジャマ姿で俺は玄関のポストを開ける。


すると案の定、一枚の手紙があった。




……切手もないってことは、直接ポストに入れたのだろう。


ならば最初から家に入って面と向かって言えば良かったのに……



そんなことを思いながら俺は手紙を開封し、その場で読む。


そして……




「……は!?」





思わずすっ頓狂な声を上げてしまった。それも、かなり大きな声で。


俺の声を聞いた次男は、慌てて俺の側にやってくる。




「どうしたの、兄ちゃん!!」




くりっとした目で俺を見つめる次男。


ピュアそのものな目に、俺は震える声で手紙の内容を告げた。

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