第7話
読者によって面白いと思う作品なんて様々だ。
僕がつまらないと思う作品が、本屋ではかなり売れているように。
面白い作品。売れている作品。
より多くの人間が面白いと思う作品が、売れている作品なのだろう。
つまり、売れていない僕の作品は、沢山の人に読んでもらえたとしても、きっと面白い!と言ってくれる人が少ない、ということで。
それが、僕の悩みの種なんだろうな。
売れていない僕が売れている作品を読んで「つまらない」とほざくなんて。
客観的に見たら、それはただの妬みや嫉妬でしかないのだろう。
だけど、君には伝えたい。
こんな僕の愚痴をまだ読んでくれている、優しい君には言いたい。
僕は、売れているからと言ってその作品が必ず面白い、なんていう、数学教師でさえ理解できない方程式を理解していない。
売れている作品の全部は全部面白いなんて、あり得ない。
他の多くの人が面白いと絶賛しようが、僕が面白くないと感じれば、その作品は、売れてような売れてなかろうが、つまらないんだ。
売れている、ということは、あくまで自分が面白い!と思える可能性が高いだけで、100%面白いわけじゃない。
だから、有名な作品ほど批判も多いのだろう。
つまり何が言いたいかというと、僕は「売れているのだから、絶対に面白い」なんていう先入観を持っていないということ。
どれだけ沢山の人間がその作品を誉めようと、僕がつまらないと感じたら、たとえその著者が目の前にいたとしても、僕ははっきりと面白くないと告げるだろう。
売れている作家に嘘の賛美で媚を売ったところで、僕の本が売れるわけじゃないのだから。
賛美とは、嘘を含めば一気に価値が落ちるものと信じている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます