突然大きな声を出した彼女に､私は思わずコーヒーカップを落としそうになった｡

友達は､顔面蒼白になってスマホの画面を凝視している｡

額に汗を浮かべ､瞬きもせずに見つめる彼女｡

私は､怪訝そうな顔をして尋ねた｡

「な､なに……？」

「ちょっ､えっ､嘘でしょ……あああああああああ……」

「だから､なに？」

「美桜学園の不思議体験！が､アニメ化されるって！！ツイッターで！！流れてきた！！」

「はああああ？！！なにそれなにそれ！！マジかよ！！」

「マジだって！！やばいやばいやばい！！あああああ､楽しみ楽しみ！」

スマホを振り回して興奮気味に叫ぶ友達｡

私も同じように狂喜し､だがすぐにハッと気付く｡

「待って！！ってことは､ゲームのほうに､アニメ化を記念してスペシャルイベントとかあるんじゃね？！」

「！！」

私たちは競うように慌ててゲームを起動させる｡

慣れ親しんだ画面に出たのは､大きな通知｡

やはりアニメ化を記念して､スペシャルイベントが開催されていた｡

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