第15話

だが、結果この有り様である。




数学担当になってしまった私は、数学の問題集に目を通すが、




「……なにこれ?英語の本じゃないよね?なのになんでaとかbとか、xyなんていうアルファベットが頻繁に登場すんの?」


「ならこの古文と交換する?日本語タノシイヨ」


「最後棒読み口調だし!!」




既に白目になっている友達を見て、私は慌てて頭を叩いた。


友達は、始まって三分で根をあげる。



教科書も参考書も全部放り投げ、スマホを取りだし操作する。


そんな不真面目な彼女に、私は眠気覚ましの為のブラックコーヒーを一気飲みして噎せた。





「ゴホゴホッ……あんた、なにやってんの?!勉強しなさいよ!」


「休憩中」


「始まって三分で?!ウルトラマンかよ!!」


「ウルトラマンって懐かし……ってぎゃあああああああああああああああ!!!」

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