第4話 目的のない旅ほど楽しいものはない
私は18歳を超えたあたりから、自分で見知らぬ土地へ旅をすることが好きになった。
もちろん、JRのように乗り慣れた電車や新幹線で行ける範囲でだが。
旅をする時は、だいたい目的は決めない。
たいていの旅好きの人は、「ここの観光名所に行きたい」「ご当地グルメが気になっていたから食べたい」と明確な目的を持っているらしい。
それはそれでいいと思う。旅に正解なんてないから、各々目的をもって旅をするのも一種の醍醐味で良いなと思う。
私はどちらかというと、観光名所やご当地グルメにはあまり興味のない人間だった。公園や図書館・ネカフェ、飲食チェーン店など「知らない土地だけどどこにでもある馴染みの場所」で過ごすのが私は好きだ。
あとは、ホテルに泊まって温泉やサウナに入ったり、広い部屋でテレビを見ながらダラダラしたり…。
そういう楽しみ方も乙ではないかと最近感じ始めている。
目的のない旅は良い。宿泊先とそこに至るまでのルートを決めておけば、後は自分の思うがままに行動ができる。
気まぐれで、「ついでに観光地にも寄ってみようか」とか「なんだか腹が減ったから、ご当地グルメでも食べるか」みたいにふっと寄り道もできるのだ。
1人で好きなことをやって、あとは宿でゆっくりする。
これが私の大好きな、目的のない旅だ。
仕事が忙しくなったり、これ以上年齢を重ねると体力的にも時間的にも旅をする余力がなくなってくる。
だから私は、できる限り色んなところを旅したい。
今のところ行ったことがあるのは、中国地方や関東あたりだ。
もう1年経ったら、思い切って北海道か沖縄にも行きたいと思う。
海外旅行は…パスポートやら準備やらが面倒くさいのと、特にこれといっていきたい国はないので生きているうちはおそらく国内のみになると思う。
今年は私一人で目的のない旅をする予定だ。
こういう度は5年ぶりかもしれない。ああ、早く旅行に行きたいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます