第6話 パジャマ
あなたは、就寝の際パジャマを着る派であろうか?それともラフなジャージ派であろうか?
寝巻きというものは、中々に種類が多い。地球温暖化により寒暖差も激しくなったこの頃であるから、衣類の選択が年々難しくなっているように感じる。ちなみに私は、春と秋には薄手のワンピースを着て羽織物やヒートテックで微調整を行い、夏は裸族(下着はもちろん着用している)と化し、冬はパジャマ派として某有名ルームウェアブランドのもこもこパジャマを嬉々として着ている。
夏はできるだけ冷房の温度を下げずに過ごしたいし、冬場は0度以下にはならない地域であるから暖房を避けたい。庶民としてこの上なく節電に気を遣っている。とは言っても、近年原因不明の肩こりに悩まされており以前のように分厚いパジャマのトップスを着用することが難しくなってきている。整体だの、鍼だの、神経ブロックだの色々手を出したがその場限りの改善であった。唯一1日どうにかあまり肩こりを気にせず過ごせる方法は、ロキソニンテープを肩に貼り且つ痛み止めを内服し、なるべく上半身は薄着で過ごすことであった。真冬でもコートや重苦しいダウンなどはもっての外だ。真冬に私のお供をしてくれるアウターは、超ウルトラ軽いダウンか春秋用の薄手のジャンパーである。(ナイロンなどが好ましい)そうなると、どうしても暖房を体が必要とするのであるから世知辛い。
肩が凝るとどんなに眠気が強くとも吐き気が勝り眠れないし、睡眠の質も落ちる。布団では補きれない寒さもまた睡眠導入を妨げる。しかも、私はもともと寝つきが悪いうえ夢見も悪いことが多く小さな物音でもぼんやり目覚めてしまう眠りの浅さである。その癖、どんなに昼寝しようとも夜は7〜8時間寝なければ次の日のパフォーマンスは確実に落ちる。しかも7〜8時間より短くとも長くとも顔が浮腫んでしまい、それいけ!のアンパンのような顔になってしまう。なんなら、かのヒーローの方が目がぱっちり開いているかもしれない。
そんな訳で、睡眠時間の確保は最優先事項である。私は、庶民としての節電への熱い思いと肩こりに悩むアラサーとしての睡眠の充実を天秤にかけて、睡眠をとった。暖房ガンガンにして上はヒートテック、下はもこもこパジャマである。しかし、先月の電気代にはびっくり驚いた。このままでは体は暖かくとも懐が氷点下にまで冷え込んでしまう。
どうか誰か。この上なく暖かく着心地が良く、且つ軽いパジャマを教えてほしい。パジャマより暖かいのであればもうパジャマでなくてもいいから。
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