素晴らしい表現力

自然と風景が浮かび上がる表現力はもちろん、複雑であるはずの登場人物の心情を非常に上手く文章にされていると感じました。

膨大なインプットと、それを自分らしく変換しアウトプットするセンスがなければできない、宝積さん独自の表現力が光る作品だったと思います。

物語に大きな展開がなくても"おもしろい"と思わせることは、並の技術やセンスでできることではありません。
少なくとも僕には絶対できません(笑)

また全てを明らかにしないことで、読者に様々な想像を掻き立てさせる絶妙な書き方がたまりませんね。


今回ご縁があって、数ある宝積さんの作品から『鉄線花の咲くころに』を読ませて頂きました。

非常におもしろかったです。
少しずつではありますが、他の作品も拝見させて頂こうと思います。