第3話 後ろの正面

振り返ることも叶わないまま今の私は後ろにいる奴の出方を待っている事しかできない状態になっていた。


......なんか言えよっ!!! あと夢なら早く覚めてよっ!




「.........君。...どうやってここまで来たの?」



....................................は?


聞こえてきたのは、私と同い年ぐらいな少年の声で


「...ねぇ。聞こえてないの?。」


「…。」


.........声良すぎんか????   あっ。夢だからか、だとしても声良すぎて今すぐ手で心臓つかめそうなんだが?????


「………もしかして夢だからって、俺を無視してるの?」


なんかまずい雰囲気のはずなのに、声良すぎて話が頭に入ってこないんですけど?

まってそれ以上声出されたら、夢の中でも尊死するって!!


「…もしかして君。草柳(くさなぎ)の人間?」


...ん?なんで私の苗字知ってるの?てか「人間」って呼び方なんか古風だな。


「あれ?もう時間だね。..じゃあ、また明日ね。」






___________結嘉。



「…え。」


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雪に跡は残らない タルネズ @taruneru

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