第2話 違和感
「……はぁぁぁ…。」
疲れた。今日も疲れた。
クラスの人たちと話すだけで一日の限界を突破しそう…。
「結嘉(ゆうか)~!ごはん運んだら、お風呂入れてきて~!」
「…はーい。」
あぁ…。今日もさっさと食べて寝よう…。
~~~~~~
「よし、寝よう。」
課題も早めに終わらせたから、今日はぐっすり寝てしまおう…!
電気を消して、ベットに入って...よし!寝る準備完了!
「…………明日も学校かぁ。」
そんなことを思いながら眠りについた。
~~~~~~~~~~
「……?」
ここ...私の家? でもなんか…
見回すと自分の家のはずなのに、何だろうこの違和感は...。
庭に出てみれば違和感の正体が分かった。
なんだ?この階段は?
本来ならあるはずのない小山と庭の間にある先の見えない階段。
どこに繋がってるんだ?
そう思って、興味本位でその階段を上ってみた。
案外すぐについて、階段の左に広がっていた光景に思わず私は足を止めてしまった。
古びた赤い鳥居のその先には少し大きめの本殿?らしきものがたたずんでいた。
家にこんなものあったか?夢だからかいろいろ変なものが見えてしまう…。
それになんだろう...。あの建物の中... 〚なにか〛いる。
直感的にそう感じた瞬間、体の自由がきかなくなった。
?!なんで、声も出ないし、体が思うように動かない...!
体の自由はきかないまま、足はどんどん本殿のほうへ進んでいく。
っ??!止まって!止まってよ...!
そう思っていたつかの間、足は本殿の扉の前で止まった。
扉には無数のお札が貼られてあって中がほとんど見えないようになっている
なぜ寄りにもよって、ここまで進めたのか...
自分の夢なのに文句を思い浮かべていると、何やら後ろから「誰かがいる」気配を感じた。当然後ろは振り向くことができない。
ザッ...ザッ...
変わるのは後ろからする音だけ。
何!?だれっ…?! お願い…、夢なら早く覚めて…!
ザッ...ザッ...ザ。
______足音は私の真後ろで止まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます