雪に跡は残らない

タルネズ

第1話 いつもの日常

死にたい。


それがいつもの願い事。


愛されたとか必要とされたいとかそんなことはどうでもいい。


生きることが私の重りそのもの。

                 

そんな思いを無視するように、今日も『いつもどうり』6時間に起き、『いつもどうり』にご飯を食べて、家から離れた高校に行く準備をする。


「……いつもどうり」


そう呟いて、今日も学校に行き、帰って寝て、また次の日に学校に行く。



________もう、…疲れたよ。


行っても楽しくない、大切な友達もいない高校。

帰っても私の本音を知らず、学校のことを聞いてきて、「普通」と返せば「具体的に言いなさい」と言われて説教。



        私だって好きで独りでいるわけじゃないのに






これが________________『いつもどうり』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る