#10 現代の情勢について

今回、語るのは【紫紺のイーヴルアイズ】で現在、進行中の出来事について……シリーズの根幹に関わる大きな物語について、ですね。


ゲートが開き、様々な種族が地球に押しかけてきて、また機構軍の侵攻と分断線の時代が訪れたこと、アルフィリンによる地上の制圧と汎人類諸国による反撃、魔王ベルフェラーシアの召喚と奈落よりのものの覚醒と封印については、この設定で語ってきたとおりです。

三軍(アルフィリン、汎人類諸国、奈落よりのもの)は極東で激突し、ワンシュウを焦土化して戦闘は終結しました。

アルフィリンの反撃は完全に失敗し、辺境へと追放されました。

奈落よりのものも、この戦いで冬眠、もしくはアルフィリンによって封印され、活動を停止しております。

ただ、混沌の泉と呼ばれるものは、大陸のあちこちに発生し、アリアンフロッド機関によって討伐行為がなされております。


ファーヴィルは9教団に分離したものの、ジェラールによって灯炎砦が建設され、メディシアンの地は安定へと向かっておりました。

ただし、ベルファノと呼ばれる場所で、とある事件が発生します。


ベルフェラーシアですが、三軍の戦いで疲弊し、体と魂、器の三つに分けて回復させ、それぞれ眠りにつきます。

実際は、二度と復活しないように、という処置なのですが……アルフィリンたちは、過去の栄光の象徴として、探索を続けておりました。


さて……このうち、器の所在は不明なものの、魂と体は既に発見されております。

三軍の戦いの後、ベルファノにて、枢密院の有力な貴族、ウォルト=ウォール(ウォール)によって、魂がとある遺跡に保存されていることを発見し、奪取に成功します。

発見したのは、とある盗掘団だったのですが、その盗掘団はひとりを除いて、殺害されてしまっております。

この、たったひとりの生き残りが、実は【紫紺のイーヴルアイズ-炎鎖の輪舞-】のアシェイラだったら……というのを唐突に思いつきましたww

まぁ、こちらも時間があったら、執筆してみたいのですけどねぇ😔


閑話休題。ウォールは、ここで、魂から取り出したものを、とあるアルフィリン型のドールに植えつけて育成してみたら、どうなるだろう……という実験をすることにしました。

協力したのは……おそらく、究理院あたりでしょうか。

ライブラとギャラルホルンも興味を示したと思いますが、世界を混迷へと導く行為なので、阻止してきたでしょうね。

そこらへんの暗躍、政治的なやり取りなども、もしかしたら、あったのかもしれませんね。


さて。魂を培養してみたら、双子でした。

小説のタイトルみたいですが、違いますww

この設定については、考えておりました。

なりちかさんにとって、双子の存在は神秘的なので、どこかで使いたいと、ずっと思っておりましたので。


枢密院のメンバーですが、実験は中断させず、枢密院のメンバーは双子の魂をそれぞれ、用意していたドールに移植することにしました。

こうして誕生したのが、エルザ=ベルザ(エルザ)とアフォード=アルド(アフォルド)の双子です。

さらに、枢密院は、魂のコピーを用意して、大量のドール兵士を作り上げました。

この兵士たちの首領が、ソーラー=カーラー(ソーラ)です。

ソーラは、仲間たちを率いて、ベルファノに出現するテロリストの制圧に当たっておりましたが、ドール兵士たちは兵士としては優秀であるものの、かなり冷酷で陰惨な戦闘などを繰り返すようになりました。


やがて、枢密院たちもソーラたちに嫌気が差して、出動に制限を付けるようになりました。

そんな時、ソーラは監視していた、正規軍の兵士を惨殺して、仲間たちと脱走します。

実際は、それはアフォルドの指揮によるもので、エルザと共に逃げるように誘いますが、エルザは断り、ベルファノに残ります。

この後、エルザは監視状態に置かれ、また、ソーラとアフォルドは袂を分かち、それぞれ、別の目的を目指して行動することになります。


さて……ベルファノでは、ふたりの王子の間で、政治闘争が発生しておりました。

第二王子のベルン=ベルト(ベルン)は、第一王子のジーク=ジード(ジーク)を罠にかけ、混沌の泉へと送り込みます。

ジークは、奈落よりのものに呪詛を投げかけられますが、常識の殻は破壊されず、エンプロイアーとなります。

彼は自らを魔皇と名乗り、ベルファノを裏から支配します。


ジークは王族を惨殺して、ベルンを皇帝にして、アルフィリン帝国の建国を宣言させます。

また、ジークはベルフェラーシアの体を手に入れて、召喚した死者の魂を植え付けようとします。

ここら辺の顛末が、【紫紺のイーヴルアイズ-魔姫の魂-】へと繋がっていくことになります。

アードリアネは、キャラとして気に入っているので、いつかは執筆してみたいな、とは思っております。


因みに、アードリアネの魂が召喚されたのがファーヴィル暦(第4紀)168年で、アルフィリン帝国の建国の宣言が169年、夕里菜の魂が召喚されてきたのが、185年となっております。


この時代の重要な人物は以下の通り。


エルザ=ベルザ(エルザ)……アフォルドの双子の弟。シーラの上司。学院から指示を与えている。

アフォード=アルト(アフォルド)……エルザの兄。トル・ベイオを率いて、破壊工作を行なっている。

ソーラー=カーラ(ソーラ)……エルザとアフォルドの魂をコピーしたドールの兵士たちの首領。炎の剣を率いている。

ジーク=ジード(ジーク)……ベルファノのかつての第一王子。魔皇を名乗っている。

ウォルト=ウォール(ウォルト)……ベルファノの枢密院のメンバーのひとり。エルザたちを生成させたきっかけを作った人物。

ベルン=ベルト(ベルン)……ベルファノの元第二王子。現在はアルフィリン帝国の皇帝となっている。

ユーディシーラ(シーラ)……フィンジアス女王国の元王女。ゾディアック隊のひとり。

アードリアネ……ベルフェラーシアの肉体に宿っている、不死の剣士。かつて、ジークによって召喚された。

夕里菜……ワンシュウで活動しているアリアンフロッド。

アシェイラ……葦草の灯火の元メンバー。仲間を殺されており、復讐を誓っている。

シルヴィーネ……アルドナルの元女王候補。義父を追跡して、メディシアン世界へと渡ってきた。

ダーナレーネ……猟犬のメンバー。銀化の呪いをかけられている。

天妃……強力な魔力を有するヴェーダの姫。

エレーネ=ヘレーネ(エレーネ)……ベルファノのベルンの娘。冷酷な姫将軍。


この他に、名前は決まっていないのですが、三軍が衝突した時の汎人類諸国側の英雄の子孫、機械竜を率いる盗賊団の首領、シーラと同じゾディアック隊の元剣士、ダーネレーネの故郷を滅ぼしたサッキュバス、星人の少女、エレーネの従兄弟で全身黒ずくめの黒太子など考えているのですが、ちょっと人大杉ですかね。

たぶん、これをすべて書ききるには、グイン・サーガと同じくらいの巻数が必要になると思いますので、プロットの形で公開することになると思います。


では、今回の設定話はここらへんで、終わりとしましょう。

次は、「ダニエルの獣」について、語ることにします。

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