後半

 五分ほど上った時、ようやく上が見えてきました。だんだん暑くなってきたので、コートをぬぎました。階段を登りきると、湯気を立てているあつあつの石に落ちないようにアスレチックをクリアするという場所でした。ゆりたちは、ここはどこだろうと思いました。でも、アスレチックの先にたからが見えて、このアスレチックをやろうと思いました。

「みんなー。ここのアスレチックは、落ちたらあっつい石でやけどしちゃうから、気を付けて。」

「もふちゃんも毛がもえないようにね。」

そんな話をしながら、しんちょうにアスレチックをわたっていきます。そして、アスレチックをクリアして、たから箱の中身を見ようとした時、

「ガラガラガラッ」

と音を立てて、ゆかがくずれ落ちました。ゆりたちは落ちてしまいましたが、もふが大きくなってクッションになってくれました。そして、前を見ると石と溶岩でできた巨人がいました。巨人は、ゆりたちをじっと見ています。そして、

『我を倒せ。そうしたらたからをくれてやる』

と言いました。そうして、たたかい始めましたが、とても強くて、全く歯が立ちません。それどころか、ぼろぼろになってしまい、助けて欲しくなりました。ゆりたちは、巨人が入ってこれなさそうな岩のかげに入って、作戦会議をしました。でも、どんな作戦を立てても、あの巨人は倒せなさそうです。すっかり困ったゆりたちは、小さな洞穴を見つけました。ほら穴の中に入ったら、きれいな水が流れていたので、そこで洗ってから切り傷やすりきずにばんそうこうをはりました。そして、ほら穴のおくに入っていくと、ぬり薬と剣を見つけました。その剣は、石に刺さっていて、抜けるかどうか分かりません。でも、一か八かぬいてみようとかいとが剣を抜くと、するっと抜けました。ずっしりした剣は重いはずなのに、全く重くありません。かいとたちは、ぬり薬をきずぐちにぬってみました。すると、すぐにきずがなおりました。さらに、やる気が出てきました。全部のきずをなおしたら、たたかいを始めます。

「ぼくたちと、もう一回たたかおう。」

かいとのこの言葉が、せんせんふこくとなりました。剣を使うと、巨人とごかくにたたかえます。でも、巨人の炎のこうげきが強いので、ゆりはよけるのにせいいっぱいです。でもゆりもたたかおうと思い、やりを使って、たたかいはじめました。きずはつけられませんが、うっとうしいようで、こっちに注意を向けてきます。そのようにして、たたかっているとついに巨人をたおせました。

『いいぞ、たからを取れ。そなたらなら、うまく使えるであろう。』

そう言われたので、たから箱の中身を見てみました。すると、まほうのお菓子レシピと書いてある本が一つ、トモダチまほうのやり方と書いてある紙が二つ、それになぞの手紙がの中身を見てみました。すると、まほうのお菓子レシピと書いてある本が一つ、トモダチまほうのやり方と書いてある紙が二つ、それになぞの手紙が入っていました。それを取ると、まわりがきらきら光り始めました。まぶしくて目をつぶってしまい、目を開けたときには家にいました。

 ゆりたちは、リュックに入れたお菓子レシピや、ポセイドンにもらったコートがあり、ゆめじゃなかったんだと思いました。そして、かいとを呼びました。

「かー君、この手紙、読んでみようよ。」

そう言って、二人で読んでみました。するとそこには、よくやったねという文章と、次の島の地図がありました。ゆりは、

「今度この島まで行ってみたいな。」

と思いました。

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魔法の宝島 まかろん @makaron2025masyumaro

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