3/16:働いて稼ぐって大変だ

3/15

午前の出来事

・妹の勉強机が届きました、そして組み立てました。いや~、午前中の出来事と書いているくせしてなかなか大変でございまして、これが。勉強机って70kg以上あるんですね、組み立て用のパッケージに梱包込み25kgだとかが書かれていて驚きました。使うのはまだ先だけれども(ちょっと間荷物置きになるけれど)、大事にするんだぞ~。


午後の出来事

・買い物に行きましたね。……あ、なんていう名前だったかな。なんだかお高そうなラスクを買ってしまいました。あ、ラスクがラクスに見えたそこのあなた。

 ……あなたもですね、seed freedomをもう一度見たくなったのは。ええ、たまたま開いたYouTubeの一番頭にseed freedomの「どの言葉が好きか」スレッドのまとめ動画が出てきていたのですもの……。


3/16

午前の出来事

・うーん、起きたくないよぉ。けれど、大阪に行くよぉ……。

 お昼にげんこつラーメンの高菜ラーメンを食べたのですけれど、あのピリ辛と濃厚スープが絡み合う感じがおいしかったですね。値段も値段ですし超絶品! っていうのとは違いますけれど、あのラーメンはまた食べたいって思いましたね。


午後の出来事

・炭酸飲料を飲みすぎた。不健康極まりないな、最近の生活は。

 明日からは、明日からは……、いえ、今日の夜からは意識して、寝起きに顔を洗ったり、おやつを控えたり、必要以上に食べ過ぎないようにしよう。このままじゃ体たらくになっちゃう。


<働いて稼ぐって大変だ>

「机の組み立て、2000円だってさ、やってみる?」

「え?」

「どうせ払うなら家族内でお金を回した方がいいでしょ?」


 妹の机を組み立てるだけで、2000円。


「乗るよ」


 そう言うとお父さんはにやりと笑った気がしたけれど、それがどういう意味なのか私には読み取れなかった。


 そんなことがあってから数日たって、 時計の針が10時を指した頃に妹の机が部屋に運ばれてきて。そして私はその大きさに戦慄して。

 運ばれてくる段ボールの側面には『ワゴン 25kg』だとか『本体・シェルフ上部21.8kg』だとか不穏な数字が見え隠れしていたし、今思えば机自体は私の腰くらいの高さはあるはずで。


 ……これって、思った以上に大変なのでは?


 いざ。カッターナイフの刃をカチカチと繰り出して、梱包を解いてみる。


 中からいくつもの大きな部材が出てきたけれども、細かなものが少ない事だけは、数少ない救いだろうか。

 まずはサイドシェルフの下台から。そう思うのに、側板が見つからない。あれ、下台の段ボールはここなのにな。いくら探しても見当たらないので、仕方なく順番を破ってシェルフ上台に取りかかってみる。


 ……1人じゃ無理だな、これ。


 私は1人でできるところまでやることを早々にあきらめ、お父さんにヘルプを求めて、少しずつシェルフを組み立てていく。


 ほう、かなりできたな。シェルフをくみ上げてほうっと息をつき、部屋の外にある時計を見に行ってみれば、もうお昼の11時を少し過ぎていて。正直午前中には終わるんじゃないかと思っていたその見通しが甘かったことを実感する。


 その後、合間にお昼ご飯を挟みながらもワゴンだとかタブレット台だとかの付属品以外はくみ上げたけれど、その合間にドライバーの一つがついに限界を迎えてなめてしまったり、脚の組み方を間違えたりとハプニングも起きて。


 最終的にくみ上げたその時には、もう2時と30分を超えていた。


「はい、お駄賃」


 お父さんは笑いながら私に2000円を渡して、笑って言った。


「家で組み立てたらこんなに大変なんだね」


 とも。


 言われてみれば、これを業者の人たちはインパクトドライバーと慣れがあるとはいえども私がやったよりもうんと早く行うのだ、それも1人で。

 ……業者の人ってすごいんだなぁ。

 でも、それ以上に。


 働いて稼ぐって、大変なんだなあ。


 そんなことを、しみじみと思った。


 お金の話につられて、そしてその重さを知った、そんな一日。

 明日はどんな日になるのかな、でもとりあえず今日は、おやすみなさい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る