第3話 エッセイ

私の詩は

詩とは呼べない


どちらかと言えば

エッセイに近い


理屈を省いて

感覚だけで書いた


面倒くさがりの

覚え書きである


せっかちなので

説明が下手


思いつきの断片を

放り出すだけ


ときには

かなりの大暴投


さいわい読み手が

ナイスキャッチ


まことに横着な

無法松である


しかしそもそも

詩の醍醐味は


どんな自由も

許されること


かつてCMで

岡本太郎が言っていた


グラスの底に

顔があってもいいじゃないか


私も真似して言おう


エッセイみたいな

詩があってもいいじゃないか


しかめっ面で

もう一言


芸術はバクハツだ!


文筆もバクハツだ!


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自画像 ヤマシタ アキヒロ @09063499480

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