概要
これはきっと、問題作だ!
満州と呼ばれた世界。 ハイラルの大草原を、砂埃を巻き上げながら進軍するソビエト軍の戦車部隊。 近郊のアルグン河を、同じく砲兵部隊が砲車を押しながら続々と渡って行く。 前進するソ連の将校の目に映るものは対岸の関東軍監視塔で、木の骨組みが剥き出しの粗末な造りであった。 そこには人影はなく、虚しく満州国の五族協和を意味する国旗が風になびいていた。 物語は、そこからはじまる…
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