紀元前8世紀頃のユーラシアをモチーフにした物語は、司馬遷の『史記』を土台とし春秋時代以前の中国世界をファンタジーとして再構築しています。
冒頭から交易や航海といったリアリティのある描写が興味深く、当時へタイムスリップしたような心地がしたものです。
特に印象的なのは、交易船による長距離航海の描写。
目的地までの距離や航路、許可証制度などが細かく設定されており、単なる冒険物語ではなく、実際に古代世界を旅しているかのような没入感があります。
さらには青龍・赤龍・白龍などの守護霊獣が世界の均衡を支える存在が、運命に深く関わってくる。
氏族名や地名、歴史用語が多く厚みがあり、読み進めるほど各勢力の関係性や時代背景が理解できるようになります。
歴史小説、古代中国の話が好きな方には特にオススメです。
まだ序盤での感想になりますが、歴史考察に富んだ壮大なスケールの中華ファンタジーの物語をお楽しみください。