第7話
「明瞭高校から転校してきました、葉山瑠璃です。よろしくお願いします!」
と挨拶をしニコリと笑い自己紹介を済ませた。
何故か男子全員と先生までもが顔を赤くしていたのは気が付かなかったことにしておいて、
葵を探していると、
「瑠璃?瑠璃じゃん!!」
と言い窓際の後ろでブンブンと手を振っている、
可愛い女の子。
「葉山、神崎と知り合いか?」
「中学の友達です。」
と先生に返すと、
「じゃあ、葉山は神崎の隣な〜
てことで、騒ぎ起こすんじゃね〜ぞ〜」
と言い先生へ出ていってしまった。
「あ〜お〜い〜久しぶり〜!」
私はすかさず葵の隣の席に座った。
「もう瑠璃!あれから全然連絡ないから心配した
んだよ!」
「ごめ〜ん」
と頬を膨らませて怒っている葵に軽く謝る。
「まぁいいけど、
てかさ、サボろ!」
とさっきまで怒っていた葵は、私の手を掴み笑顔で歩き出す。
「え?授業は?」
「あ〜そんなの受けなくても大丈夫!
ここ不良しかいない高校だよ?
なんでこんなところに転校してきたの?」
能天気な葵に、いつものように私は振り回され、
教室を後にした。
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