第6話

先生は慌てた様子で、私を追ってきて


「変な事聞いて悪かった。」


ととても申し訳なさそうに謝ってきた。


「謝らないでくださいよ!

覚悟決めて来てるんですから」


と私は笑って返事をした。


それからは瀬乃先生はなにも話すことなく歩き、

クラスの前に着いた。


「呼んだら入ってきてくれ」


そう言い残し、先生は教室の中へ入っていった。


先生はうるさいクラスを黙らせ、転入生が来ていることを生徒に話していた。


教室は待ってましたとでも言う勢いで、

先生に女が男か聞いていた。


「はぁ〜入れ〜」


ため息と同時にゆる〜く呼ばれたので、

私は教室のドアを開け、先生の隣に並んだのだが、、、


視線が痛すぎる。


私を見るやいなや、男子は身を乗り出し、

女子はなんとも言えない表情でこちらを見ている。


「自己紹介よろしく」


と前フリなしに私に投げてきやがった。


はぁ〜っと私がため息をついて、

先生を見たら当の本人は苦笑い。


仕方ない。

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