賭けの罠

 複雑になった道を通り、鹿威しが待ち構えている廊下へ行く。

 奥へ通されると和風の雰囲気を漂う部屋は他の場所と違い異様な場所だった。

「ここは女将の領域、下手なことしたら晒し首にされるかもね」

「女将ってどういう奴なんだ?」

「そういえばスセ君は初めてだったんだっけ、女将はチンチロリンを仕切る人で、強情でわがままなんだぁ」

 しかし、たった20万で勝てる相手なのだろうか。

 いくらジョーカーが強いとはいえ、そう簡単には勝たせて貰えなさそうだ。

「おや、金が歩いて来よった」

「女将見ない間に老けたんじゃないか?」

「小娘、煽るのも大概にしぃや」

 嫌悪な雰囲気だな。女将とジョーカーって仲悪いのか。

「そちらのお兄さん、お名前を伺っても?」

「スセソルです」

「そうかいスセソルって言うんやな。チンチロのルールは分かるかい?」

「一応は」

「うちは特殊でな、10ラウンド連続で行うんや。1ラウンド目に掛け金を決めるんや。途中退場はその命で償って貰うで。子が続けると言えば無限に続けられるで。ただし、所持金が20億の負債になった時点で強制終了やかい。」

「始めますか?ジョーカーはん」

「もちろん勝つに決まってるよ」

 不敵な笑みを浮かべながらジョーカーは賭けに乗った。

「騒ぐのも今のうちやからのう」

 この勝負、真っ向勝負とはいかなそうだ。

 

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