イカサマ
「でも10万円のチップたった1枚で入れるのか?」
「行ってみれば分かるよ」
ジョーカーと一緒にカジノの奥にひっそりと存在する2階への階段を昇っていく。
そこはさっきまでと違い異様な、しかしどこか明るい雰囲気が漂っていた。
「お、ジョーカーの飼い主じゃないかねぇ」
「橋本さん」
「ジョーカーも一緒なんけ」
「久しいね、橋馬鹿」
「ここで会ったのも縁やけ、1枚あげるわ」
10万のチップ……。
「ジョーカーはんが一緒なら俺は下がるわ」
「え……」
「なんや驚いた顔をして、ジョーカーがおったら試合もただの巻き上げになるしのう」
「ほな、さいなら」
そう言うと橋本さんは階段を降りて行った。
「スセ君、私達がやるのはチンチロリンだよ」
「チンチロリンってなんだ?」
「スセ君~そんなことも知らないのかい?」
「ゲームは2人以上で行われ、親以外のメンバーは子になる。子が賭け金を決めたら、親がサイコロを振って勝負する役(数)を決める。3回まで振ることができるが、役が出たらその役で勝負。子が一人ずつサイコロを振る。親より強い役が出たら子の勝ち。同じなら引き分け。親より弱いのが出たら子の負け。親に勝ったら自分の賭けた金額を親からもらい、負けたら親に払う。」
なんとなく分かったかも……。
「聞いてみるよりとりあえずやろうか♪」
大丈夫だろうか。不安だ。
「またカモがネギ背負ってきたのう。ジョーカー殿も諦めが悪しゅうことで」
奥の一室で狙いを定める女将がここに1人。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます