エピローグ
こうして、エルダ港に巣食っていた海の魔魚討伐は無事に完了。漁村の危機は去り、平穏が戻り始めた。
だが、黒装束の噂や体内から出てきた不吉な魔石が示唆するように、異世界にはまだ多くの謎と脅威が潜んでいる。ギルド本部に戻れば、また新たな依頼や情報が舞い込むことだろう。
「釣りをしていたら溺れて転移した」――そんな奇妙な始まりを経て、この世界での冒険を続ける岸井守。
日常では絶対に味わえなかった迫力の“魔魚バトル”や、未知の釣り場との出会い。仲間と共に困難を乗り越え、成長するたびに、釣りバカの情熱はますます燃え上がっていく。
いつかきっと、この世界に存在すると噂される“ヌシ”を釣り上げるために。あるいは、元の世界へ帰る方法を探すために――。
彼のロッドはまだ折れていない。チートじみたタックルボックスも、さらなる進化の余地を見せている。
次なる舞台は、大河か、神秘の湖か、それとも再び広い海か。どんな場所であれ、守は釣り竿を手に、笑顔で糸を垂れるだろう。
「次はどんな魚が待っているのかな……。黒装束なんかに負けてたまるか。もっと大物を釣ってやる……!」
そう心に誓い、彼らは歩む。見知らぬ大地を踏みしめ、あふれる冒険心を胸に抱いて。
――やがて物語は、さらなる波乱や出会いを巻き起こしながら続いていく。世界のどこかで蠢く闇が、再び彼らに牙をむくとしても、その“釣りバカ魂”が決して挫けることはないに違いない。
青く広がる空と大地の境界を越え、今日も異世界のどこかで“チート釣具”がきらめく。
次の大物を求めて、守たちの冒険は果てしなく続いていくのだった。
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