第4話 ユウマ
マイからラインがあった。
婚約するから、サプライズパーティを企画して欲しい。
とスノーに頼まれたらしい。
マイは、サークル活動中スノーに対して良い思い出がないから断るつもりだけど、一応伝えておくね。
と云った。
携帯が震える。
ゴウキと表示される。
「もしもし」
「ユウマ?」
「どうした?」
「マイから聞いたんだけど、お前スノーの婚約パーティの幹事、立候補したって本当?」
「うん」
「なんで?」
「うん。皆がマシロちゃんのこと、ホワイトじゃないからスノーって呼んでるのも知ってるよ。
知ってるけど、俺大好きな祖母ちゃん亡くしてサークル休んだ時あるじゃん。
あの時、グループラインで真っ先に優しい言葉かけてくれたんだよね。
それが嬉しくてさ」
「おいおい。それは・・・
ま、いいか。
だが俺は、大事なルームメイトのために動かなきゃいけないんだ。
この企画は、やめてくれ」
「そうか。そうなんだね。
やっぱり、嫌がってるの?」
「嫌がってるもなにもデマだぞ」
「だったら、やっぱり俺幹事やる。
ってことにして
マシロちゃんから情報聞きだしてくるよ」
「それいいな。でも、いいのかお前は?」
「俺は、大丈夫」
「そうか。嫌な役をごめんな。
詳細は、ラインくれ。
あ、ところでユウマ。
ラインのアカウント名変えたんだって?」
「そう。
そんなに好きなキャラクターでもないんだけど当たってさ
アイコン変えたから、それに合わせたんだ」
「なんか、マイが一瞬間違えそうになった。
って言ってたぞ」
「えっ?そう?
でも俺らの知ってる王子は、絶対使わないでしょ。
この名前」
「ま、そうだけど。
あ、あいつに王子つて直接いうなよ。
嫌われるぞ」
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