第3話 出会った時のあなたと私


出会った時のこと覚えてますか?

私は昨日の事のように覚えてる


知ってましたか?

あの世界は若い子はまず来ない


都会の方とかなら来るけど

田舎の方ならまぁまずない


だから会った時ビックリした

で。なんだこいつは?

て思った


もっとゆっくり話してみたい

もっとじっくり話してみたい

何考えてんのか知りたい


そんな気持ちがどんどんわいて気になった


そしたらめっちゃ知ってる人

さらにビックリしたよ


でもあの時の私はただ消えたかった

この世界から私という存在を無いものにしたかった


でも親だけは悪くないから

私がちゃんと育たなかったのが悪かったから

私がちゃんと言った通りに生きられなかったのが悪いからって

せめてもの恩返しにお金で返そうって思ったの


最初の頃は反抗もあったけど

途中、病気してからはずっとそうで


何度か未遂もした

でもシねる程の勇気は私にはなかった


けど大きな転機がそのとき同時に来てた

正直、シが怖かった

けど入院して話を聞いて

私には何も残せないってわかった時

終わったって思った


すべての関わった人や出会った人に謝って回りたかった

私みたいなどうしようもない人間に出会ってしまってごめんなさいって

そして本当の覚悟も決めてた


けどまた助けられた

とある人に背中を叩かれただけなんだけど


『なにやってんだ!』って

『俺たちはここにいるのに諦めるなよ!』って

言われてるみたいで


もう少しだけ頑張る決心が着いた

その人にお礼が言いたいのは

もうひとつの夢なんだけど


あなたはそこにいてくれた

いつ行っても会えた

嬉しかった


最初はいつもの好きから始まった

けど私も別の人と再会して違う道を歩んだけど

また落ちちゃって


でも今度はひとりじゃなかったから

歩いていけた

助けてくれる人が沢山いた

手を差し伸べてくれる人がいた


怖くて掴めなかったけど

ずっと何も言わず待っててくれた


そこから少しずつ回復したの

その間もあなたは私にとって不思議な人


目が離せない


そしてその綺麗な瞳

奥が少し霞んでるようにも見えたんだけど

すごい綺麗な瞳に惹かれた


まるでとても綺麗な石を眺めて浄化されてるみたいで


眺めるのが幸せだった

目が合うのは綺麗すぎて緊張しすぎて話せない

それでも毎回ありがとうって


こっちのセリフです


そこに居てくれてありがとう

出会ってくれてありがとう


知りたい

いろんなこと



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世界でいちばん大切なあなたへ なぎさ @kiryu-nagi

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