第2話 わ、私は貧乏じゃないんです、女子力無い訳では……いや怪しいな
出勤して仕事中にお手洗いで鏡を見た時にセーターに穴が空いているのを見つけた。しかも前に二か所である。
(しまった、これはウール百パーセントだからこれにいた虫だったのか)
裁縫セットは持っているが、スカートのほつれと違って安全ピンではごまかせないし、時間もかかる。
その日は暖房が効きすぎて暑かったが、事務用ジャケットを着てごまかしたのであった。
でも、この数時間はセーターのみで仕事していたから「穴だらけの服を着ている」と何人から思われたのだろうか。ううっ、穴があったら入りたい。いや穴は服にあるがそこに入るには某ロボットのひみつ道具がないと無理だし、入ってもすり抜けるだけだ。
そんなアホなことを考えて湧き上がる羞恥心を紛らわせて仕事は終了した。仕事は……まあ、なんとか集中は切らさなかったと思いたい。
全てはあの虫のせいだ(己のことは棚に上げる)
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