第2話

そんな私の日常は、止められることもなく無情に繰り返され、ついに私は大学生になってしまった。

3年も経つと段々と諦めもついてくるかと思ったが、存外今も承認欲求おばけだった。

もちろん、それで自傷行為が治った訳では無いのだが。


今の私は、可愛いだろうか。

どこかの呆然と、地に足がつかないような感覚で生きていると、気力も自然と湧かなくて。

新しい服を買うことは少なくなったかもしれない。

メイクは習慣で続けているが。

でもそれも、見てもらえる人が居なければ意味の無いもの。

このまま誰にも気づいて貰えないまま、死んでいくのだろうか…。

そう思うと、途端に恐怖してきた。

孤独死だけは、したくなかった。

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