第8回戦『耳かきプレイ(ASMR)ですかっ?! 上』
「あー!そーそー!お題の話やったねぇ!そう。お題は……このダミーのマネキン君を使って、耳かきASMRをすることッス!あっ、一つ、言い忘れてたんやけど……!1番目の人が、ご主人様のことが、大大大ー大好きな甘々な癒し系のメイドちゃん!で、2番目の人が、堕とそうとしてくるイケボ系のサキュバスちゃんで、3番目の人が、『めっちゃめっちゃ、甘やかしてくれるんだけど、実は、ダウナー系の愛が重たい、ヤンデレな後輩彼女』です!!あっ。『にゃん』と『わん』は無くても有ってもどっちでも、ええですよー」
「1番目は私なのにゃん……!メイドさんっ!頑張るのにゃ!綾ちゃんのヤンデレ楽しみなのにゃん……!」
「2番目はボクだわん……!イケボかー」
「3番目は私ですね……?!ヤンデレ風ですねっ?!了解です!」
どうやら、一番初めは、小春先輩の様である。
そして、小春先輩が生首……じゃなかった、ダミーのマネキン君(ここでは名義的に『マネキン君』と呼ぶことにしよう。)に向き合いつつ言う。普段の小春先輩とは違い、ユックリと囁く様に、喋り出す。
「ふふっ。ご主人、さまっー。お帰りなしゃい、なゃの、にゃんー……。お仕事、お疲れ様、なの……にゃ。一緒に、添い寝、する?それともー、一緒に、おふろ、入り……ます?それとも……わたしにー、しますー?えっー。なになにー。添い寝も、お風呂も、わたしも、良い、ですけどー……。それよりも、デレッデレッに、甘やかされながらぁっー、耳掻きを、して、欲しいー……と。わ、分かり、ましたっ……。じゃあ、私の、太ももの上に、来て……ください、ねっ?」
そう言って、小春先輩は太ももの上に、マネキン君を乗せる。そして、小春先輩が「失礼、しますっ……」と言って、マネキンに顔を近付け「ふぅ……」「はぁ……」と、耳に何度か息を吹きかけつつ、尚も、囁く様にユックリと続ける。
「えっ……。わたしの太ももがー、柔らかくてー、きもち
そう言いつつ、小春先輩は耳掻きを手に取り、耳の外側の輪郭を確かめる様に、
「ご主人っ、しゃまぁっー……。きもち、
そして、
「じゃぁー。……そろっ、そろっ、奥のッ、方の、お掃除、イきますッッ、ねぇっー……?」
そう言って、耳の奥のお掃除をしていく。コスコスコスコス……という音が響く。
「右耳はぁっー、キレイにー、なりましたよー。じゃぁー。そろ、そろー。ふわふわの梵天を、右耳にっー……差し込んでいく、のにゃー……」
そして、梵天を『マネキン君』の左耳に差し込み、小春先輩がしばらくの間、動かしていく。
「ではぁっー、左耳もお掃除、していきます……ねーっ?」
今度はマネキン君の左耳へ「ふぅっ……」「はぁー……」と、息を吹きかけつつ、言葉を続けた。
「はあぁっ……。痛かったらぁっー、言ってくださいっっ、ねぇー……」
そう言いつつ、小春先輩は耳掻き棒で左耳の外側の輪郭を確かめる様に、
「……あっ。ご主人、しゃまぁぁっー……。眠たくなってきたらぁっー、眠ちゃってもっー、
そう言いつつ、耳の奥を、掃除する。コスコスコスコス……という音が響く。
「じゃあぁー……。そろそろッ、仕上げにっー、この、耳掻き棒の、白くてー、ふわふわのー、
そして、『マネキン君』の頭を優しく撫でた。
「ふふふっ。どう、ですかにゃー?なで、なで。なでなで……。なーで、にゃーで……。良い子、良い子ー。ご主人、しゃまぁっー……はぁっー、とっーても、良い子。良い子にゃのー。どうですかにゃぁっー?気持ち、良い、ですかぁにゃっー?……うん。うん。とっーても、きもちが、いいっ、とー……。ふふっ。ご主人、しゃまぁっー……。顔、まっかっかにして、カワイイ、です、のにゃー……」
「じゃぁー。そろ、そろっー。ふわふわの梵天を、左耳にっー……差し込んでいく、のにゃー……」
そして、梵天を『マネキン君』の左耳に差し込み、小春先輩がしばらくの間、動かしつつ言う。
「あ。言い忘れてましたけど……私の前ではぁっ、弱いトコロ、見せてもー、いい、ですからー。むしろー、ご主人、しゃまぁっのー弱いトコロ、みて、みたい、ですのにゃー……。頭、とろとろのー、ふわふわに、なってもー、良い、んっ、ですにゃぁー。ううん。ご主人、しゃまぁっー……はぁっー、私の前でー、ふわふわのとろとろに、なるのにゃー。ご主人、しゃまぁっーは、だんだん、だんだん、なーんにも、考えられなくにゃって……。ご主人、しゃまぁっー……は、私を好きってコトだけ考えてれば、良いのにゃー。もっと、もっとー、好きに、にゃるのー。ほーらー。すき、好き、すぅーき、すーーき、しゅきぃぃー」
そして、マネキン君のお目目を隠す様に、手を置く。
「トロ、トロ……。トロ、トロー……。ふわ、ふわ、ふわふわー……。とろふわー、ふわっー、とろっー……。ふわふわ、とろ、とろ、とろーん……。ご主人、しゃまぁっー……のお目目もー、頭もー、ふわふわっーに、なっちゃうにゃの……。火で、焼いた時のー、あのー、白くてー、柔らかいー、マシュマロみたいにー、とろとろっのふわっふわっーの、とろふわのふわふわにー、溶けていくのにゃー……」
「ふぅっー」と耳に息を吹きかけつつ、尚も、小春先輩は言葉を続ける。
「ほぅらー。お目目、ユックリで、いいからー、閉じてー。ほらっ。うん、うん。もう、何もー怖くない。ご主人、しゃまぁっー……は、眠りにも、私にも、堕ちる……。そう、堕ちちゃうのにゃ。堕ちて、堕ちて、堕ちるにゃの……。ちょっーと、ずつね、堕ちていく……の。ううん。もっと、もっーーと、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ……。私にも、眠りにもー、もっと、もっーと、もっーーと、堕ちるのにゃー……。ほら、段々、眠たくなっていく……。そして、仕上げに……絶対に眠れる魔法をかけてあげるのにゃー」
そう言って、フィナーレとでも言う様に、小春先輩は、ちゅっ、とマネキン君の左耳にキスを落とした。
ーーーー
ふっと、隣を見れば、雪乃先輩と、南先輩がスヤスヤと寝息をたてて、眠っていた。二人の寝顔きれいだなーと暫らくの間、じぃっーと、寝顔を堪能する。よし、記念に写真でも撮っておこう。サイレントモードで写真を撮っていると、ゴニョゴニョ……と二人が、何かしらの寝言を聞いている事に気付く。どんな夢をみているのだろう、と少し、気になって寝言を聞いてみる。
「スースー……。綾ちゃんー。
「んんっー……。
ふむふむ。宇宙人に、和装の美男美女かー……。って、先輩方、2人共、どんな夢見てるんですか!!こういう時って普通、「50杯だー。もう食べられない……ムニャ、ムニャー……」とか、じゃないんですか!?
「二人共ー、起きて下さいー。というか、一体、どんな夢見てたら、そんな寝言になるんですか……。宇宙人だの、和装の美男・美女だの……。まぁ、いいや。すいませんー。小春先輩。二人を起こすの手伝ってもらっても良いですかー?あ。それとも、このまま、寝かしてそろそろ、お開きします……?」
「ううん。起こすの、手伝うのにゃん……!」
「えっ?なんか、やけに積極的ですね……?」
「耳掻きASMRやるの、めっっっちゃ、恥ずかしかったら、絶対南にも、やって貰う……にゃのにゃん。……だから」
よっぽど、恥ずかしかったのだろう。小春先輩の顔を赤面させながら、言った。
「だから……絶対に、南をこのまま寝かせてなんてやらにゃいの……!」
「な、なるほどー。そうなんですね!了解ですっ!じゃあ、起こしましょうか」
「ほらー二人共、起きるのにゃー」
「んんっ……。おはよー」
雪乃先輩の寝起きの声は低かった。
「んんー……。ボク、いつの間にか、寝てた……?」
「はい。寝てましたよ。特に、南先輩!起きて下さいねー。というのも次は、南先輩なんですからね」
「えっ……!?ああー。お題、なんだっけー……」
「堕とそうとしてくるイケボ系のサキュバスちゃんですっ!!」
「了解なんだんわん!」
ーーーー
南先輩が、マネキン君と向き合いつつ、言った。
「こんばんわ。ボクは悪魔の使い、サキュバスさ。キミをボクの
えっー?ダメ??なんで?んー。じゃあ、仕方がない……。ボクがキミのコト、堕とすしかないねぇー」
そう言いつつ、南先輩がマネキン君を太ももの上に乗せる。
「えっ、何で、君の頭を柔らかくて気持ちの良い、ボクの太ももに乗せたのかっー、てっー……?
そこで、南先輩がスゥ……と息を吸ってめっちゃくっちゃなイケボで言った。
「……耳掻きで君を堕として、眷属にする為、だよ……?まぁ。そう、怖がらないでくれよ。サキュバスの魔法は、精神的か物理的かのどちらかで、相手の事を堕とさないと、発動しないからねぇー……。あっ、逃げようとしたって、無駄さ。ボクはこれでも、サキュバス。こう見えて、人間よりも力が強いし、何より、人間と違って、魔法も使えるからね……。まぁ、こちらが気を付けさえすれば、相手に逃げられる可能性はほぼ無いって、こと!えー……。『絶対に堕ちないんだからー』って……?ホントにー?怪しいなー。強がっちゃってー。てかさ、もう、負けている事は確定なんだから、負けって認めちゃえばー?えっ、そんな、のやってみなければー分からないって……?強情だなー。まぁ、いいや。そういう強気、嫌いじゃないよ?まぁ、気持良さの快感に身を任せちゃえば、済む話なのに、ね……。まぁ、グダグダ、言っていても仕方ないし……。始めていくね……?」
ふふっ、と南先輩が妖美に笑う。
「じゃぁー。手始めに、まずは、右耳から……」
そう言いつつ、南先輩は耳掻きを手に取り、耳の外側の輪郭を確かめる様に、
「じゃぁ。そろそろ、奥の方のお掃除、していくぞー……」
そう言いつつ、
「あはははっ。顔、まっかっかだねー。まぁ、キミの身体が興奮する魔法をかけているからねぇー。まぁ、普通の人間なら……もう、この時点で負けちゃうことが多いんだけどねぇー……。あ、この、白くてー、フワフワなー、梵天もしてあげるねぇー……?」
右耳に梵天を入れつつ、言葉を続けていく。
「ねーねー。いつになったら、堕ちてくれるのー?ふぅ……。ホント、君ってば、強情なんだもん。もう堕ちちゃえば、良いのにさぁー……」
そう言いつつ、南先輩は、更に「ふぅ……」「ふぅー」「はぁぁっっー」と耳に息を吹きかけつつ言った。
「ほーら。キミ、耳、よわいでしょ……。……だって、ボクが耳に『ふっー』ってやる度に、顔も頬も耳も真っ赤っかになってくし……。後、心音と体温も俄かに上がってるよね。もしかして、気付いてないの……?」
「っていうかさー、もう、良い加減、認めちゃいなよ……?ボクに堕ちちゃいなよ?それにさ、言ったよねー……?ボク、キミに人間が興奮する魔法を掛けている……って。だから……。こんな小さな刺激でも……」
そう言いつつ、南先輩は耳の外側を爪でツツ、と軽く掻く様に、なぞりながら、『ふっー』『はぁぁっっー』と何度も、息を吹きかけていく。
「まぁ。キミがその痴態を晒すには十分、ってわけだ。ふふっ……。ていうか、甘い声、我慢しちゃってるの、ホントに、滑稽で可愛いよねー……。そんなの、全然、我慢しなくたって良いのに……。ほら、プライドなんか捨てちゃってさぁ、ボクに堕ちちゃってさ、とっととボクに弱いところ、ぜーんぶ、晒しちゃいなよ?『負けました……』って言うだけで良いんだよ?えっ。絶対に負けない、まだ、負けてない、って……?え、何。てか、まだ、ボクに勝てるとでも思ってるの?既に、リンゴみたいに顔赤くしちゃって、声出そうになってるのを、ギリッギリッで我慢してるの、バレてないとでも思った……?ハァ……。ホントに呆れた……。何、それとも、マゾなの?こう言う風に、めちゃめちゃに、言われる方が好きなの?あ。あと、キミってば、ホンッットに、強情だよねぇー……。ほら、右耳、終わったよ……。じゃあ、次は左耳ね……」
そうして、南先輩が耳掻き棒で、左耳の外側の輪郭を確かめる様に、
「じゃあ、奥の方していくね」
そう言いつつ、
「ふふっ。さっきより、更に、顔赤くなっちゃってるねぇ……。可愛いねぇ……?ふふっ……。早く、堕ちれば良いのに……。
耳元に更に近付いて、南先輩は更に続ける。
「キミだって、ホントは分かってるんでしょう……?ほら、キミ……。段々、気持ち良いコトしか、考えられなくなってるんでしょう……?身体が、脳が、精神が、作り替えられていって……。ほぅーら、どんどん、どんどん、気持ちの良いコトしか、考えられなくなっていく……。そう。脳も、身体も、精神も、全部、ぜーんぶが、ドッロドッロのとろっとろに、溶けて、だんだん、だんだん、壊れていくー……。ああっ。良いねぇー、良いよ。その表情。その、ギリッギリッで我慢してるのに、もう少しで、溶けてしまいそうだっ、ていう、その表情ー……。あはははっ。とろとろに、どろどろにっー、堕ちてしまえよ。ほーら。堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ。トロトロに、どろどろにっー、溶けてしまえ。ほら……」
「ふふふっ、分かっているのでしょう?堕ちている、のだと。そして、段々と、表情も、思考も、こころも、何もかもとろとろに、どろっどろっに、心も身体も、溶ろけて、快楽へとずぶずぶ、ずぶずぶ、沈みこんでいく……」
「ふぅっー」と耳元に息をふきかけつつ、言った。
「あーあ。やっと、甘い声、漏れ出ちゃったね……。あーあ。そんなに、たくさん、甘い声、出しちゃって……。……あっ。そっか。今まで、いっぱいいっぱい、我慢してきたもんね……。うん、良いよ。いっぱーい、いっぱい、快楽に身を任せて、よわよわで、ざこざこなトコロ、ボクにたっーくさん、たっーくさん、見せてね……。あっ。そのまま、快楽に身を任せるだけでいいんだよー……?」
そして、勝ち誇った様な表情で、南先輩は耳元で更に囁く。
「じゃぁ。キミも堕ちてくれた様だし、そろそろー、奥の方のお掃除、していくねー……?」
そう言いつつ、耳の奥を耳掻き棒で掃除していき、耳掻き棒のコスコスコスコス……という音が響いた。
「ふふっ。声、我慢しなくて良いですよ……?って、もう我慢なんて出来ません、でしたんですけっ……?ふふふっ。……だって、もう、堕ちちゃってますもんねぇ……?トロトロに蕩けたその表情も、赤く染まった頬も、モノ欲しいそうな目線も……。キミはもう既に、堕ちちゃった、堕ちちゃった、堕ちちゃったんだよ……?最後は、白くてー、ふわっふわっーの、梵天で仕上げ、だねぇ……?」
そう言って、南先輩が、梵天で耳の中を弄っていく。
「やっぱり、堕ちた人間の表情は良いなぁー。え?この後に及んで、まだ、否定するつもりなの?『まだ、負けてない、勝てるかも知れない……』って……。そんなに、よわよわで、ざこざこなで、とろとろで、どろどろに溶けたモノ欲しそうな表情を、晒しながら、甘い吐息を吐きながら……?えっー。でもねー……。口で否定は、出来たとしてもね……」
そう言いかけて、耳掻き棒を耳から、外したと思えば、「ふぅ……」「ふぅー」「はぁぁっっー」とか何度か、左耳に、息を吹きかけつつ、言った。
「そう。口では否定するコトは出来るんだけど、キミの身体にクッキリと、ボクの魅了の魔法の刻印が浮かび上がっちゃっているんだよねぇ……。え、なに。もしかして、キミ。まだ、ボクのウソに気付いてないの……?サキュバスの魅了の魔法の発動条件は、精神的か物理的かのどちらかで、相手の事を堕とすこと、じゃない……。そう、サキュバスの魅了の魔法の本当の発動条件は、魔法を発動させた状態で、相手と一定時間、スキンシップを取ること。あはははっ。残念でしたぁっー……。ちょっとでも、勝てるだなんて思った……?これで、キミはボクのモノになっちゃったんだよ……?だって、ほぅーら……」
そう言いつつ、南先輩がマネキン君の耳元で「ねぇ、キミの頬を赤く染めて、甘い吐息、漏らしながら、腰をヒクつかせるっていう、
「だって、ボクが耳元で囁いただけで、キミの頬は赤く染まって、甘い吐息、漏らしちゃって、腰をヒクつかせながら、
そして、ニヤリ、と悪い笑みを浮かべながら、南先輩は耳元で囁く様に言った。
「ボクが、飽きるまでさ……」
ーーーー
「南、かっこよかったのにゃ!特に、イケボ、凄かったのにゃ……!」
「はい!めっちゃ分かりますっ……!本物のサキュバスみたいでした!特にイケボ過ぎて……!!」
「まぁ、先輩にしては、イケボ、かっこ良かったですよ……!」
「ありがとー!みんなー!次は、あやちゃんなんだわん……!」
(続く)
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