第9話 調査へ
「風発!!」「スキン!!」「ボトボトボトボトボト…」「なっ!?」「あんなデカい肉壁を破壊した!?」「そんなデカブツがあったら…風の方向は変わるでしょ….」「なっ!」「俺の勝ちだ…さっきは治してくれてありがとう…少し失礼するぜ!風発!!」俺はミオレの喉元に風発を放った、勿論かする程度に抑えた
「つ────────」
「炎次の2連勝だ…感想は?」
「2人ともめちゃくちゃ強かった…正直、全神経を集中させなかったら負けてた」「スキン…ぶぐっ…ハァ………ハァ…かすっただけでだいぶ強いねーどうなってるの?キミの風発…」
「重力を利用したんだな」「あぁ」
「風を上に撃ち込みながら喉元をかすらせたんだ」「なるほど」「にしてもユルのワープは早いな」「人間の反応速度より早くワープできるんだ」「え!?」「そうなの!?」「あぁ…あとワープで臓器を抜き取るだとか出来るぞ!隙だらけだがな」「ワープってなんでもありだな」
「ああ!だが…真になんでもありなのはミオレの方だ…」「そうなのか?」「うん!」「万能細胞…攻撃にも回復にも転用出来る…正に万能は彼女の特権みたいなものさ………で、話は変わるんだが…超能王国の調査に行ってもらいたい」
「それって…」「あぁ…下手したら死ぬ…その時は俺がすぐに守る…俺の魔法…オールでな」
「オールって…どんな魔法なんだ?」「…それは秘密だ…教える時が来ればその時に教える」
「わかりました」「ミオレのスキンで変装可能だ…確か出来たハズだったよな?」
「はい!出来ます!!」「じゃあ…7日間の調査を頼んだ…超能王国の次の動きを調べろ!いいな?」『はい!!』
「霊能力(ポルターガイスト)だけは"七悪神"に触れさせてはいけないですね…早いとこ殺しましょう…王女を」「待て!アイツは一撃で眠らせてきたんだぞ」「…人間が複数の魔法、超能力を持つ事はランクA級以上の超人にしか確認できない…王女のランクはどれほどなんだ?」
「さぁな…おいハザマ!」「なんだ?イライラすんなぁー!!」「"暗黒霊"と過去に戦った事があるんだろう?どのぐらいの強さだ」
「ざっとSSだぁー大した事ねー強さだ」
「なっ!ハザマはランクAのハズよ!」
「あ?ランクは強さの等級じゃねぇーだろうが…テメェはアホか?ランクは総合を指し示してんだよ…特殊能力の強さ、戦闘IQ…フィジカル…それを総合しての強さだ…」「イカれ戦闘狂野郎でも知識は身についてんだな…感心だぜ」
「殺すぞ!」「七悪神を殺せるほどの力があれば可愛い王女を殺さずに済むのに」「…」
「そんなの知るか!必要なのは殺し!殺しの快感だけだ!それ以外は何も要らない!!」
「相変わらずクレイジーだぜ」「だな」
つづく
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